夏といえば夏休みの旅行が楽しみですよね。2020年は、この春からの新型コロナウイルスの影響で外出自粛がありましたが、解除されてからは旅行熱がぐんと高まっているのではないでしょうか。とはいえ、感染の第2波の不安から、まだまだ様子見の人も多いようです。そこで、リクルートライフスタイルが実施した『新型コロナウイルス感染症による旅行市場への影響』調査から、国内宿泊旅行の需要の変化をみていきましょう。
まず、希望する旅行スタイルは「自家用車で移動する旅行」が最も高く、56.2%でした。他の時期と比べて「居住地の都道府県内の旅行」(32.6%)や「宿泊施設にとどまり外をあまり出歩かない旅行」(22.5%)が高い結果となりました。やはり、車での移動やできるだけ人に合わない宿泊施設でのおこもりが、感染確率を低くすると考えられているようですね。
旅行目的として多かったのは、「地元の美味しいものを食べる」の52.8%、「温泉や露天風呂」の46.1%、「宿でのんびり過ごす」の40.4%と続きます。美味しいものを食べ、くつろいで過ごしたい需要があるのが分かります。
一方で、「まちあるき、都市散策」(25.8%) や「花見や紅葉などの自然観賞」(21.3%)など、他の時期と比べても屋外型旅行が人気というところは、コロナ自粛明けだからこその結果かもしれませんね。
ところで、SNS上で旅行熱を調査してみると、「国内旅行なんて来春まで無理でしょ」「国内旅行で温泉に浸かりたい」など、現実と夢が交錯しており、複雑な心境が伺えます。状況を見極め、感染対策を行ったうえで旅行の決断をしたいものです。それにしても、国内旅行が大手を振ってできるようになるのはいつなのでしょうか。その日を楽しみにしながらも、今は我慢の時なのかもしれませんね。