7月1日に始まったレジ袋有料化によって、スーパーマーケットやコンビニエンスストアではさまざまな問題が起こっているという。
7月10日放送の情報番組「グッとラック!」(TBS系)では、レジ袋をめぐるハラスメント「レジハラ」を特集。大きな反響を呼んでいる。
同番組で紹介されたのは、エコバッグ持参の客が、買ったものを慣れない手つきでゆっくりと袋に詰めていると、後ろに並んでいるお客さんがキレるという事案だった。
これに対しコンビニ店員は「袋詰めは、店員のほうが習熟しているので、お客様からエコバッグをお預かりして店員が詰めたほうが速くレジ処理ができるのですが、本部から禁じられているのです」と語っている。
また、店によっては店員がビニール手袋をはめて応対していることに「手袋しているのって、客を感染源扱いしているだろ。オレはバイ菌か? 入り口で手にアルコールスプレーしているのに殺菌されていないのか?」とスゴむ男性客もいたと、パートの女性が半泣きで告発するシーンもあった。
「番組終了後、ネット上には『コロナ禍の中、頑張っている店員さんが気の毒』など同情を寄せるコメントが多数ありました。私自身も、若い女性店員にマスクもせずレジ袋をめぐって怒鳴り散らしている中年男性を目の当たりにしました。今、エコバッグを利用することのメリットとは何か、エコバッグをめぐって起こるトラブルの原因は何なのか、考えさせられます」(女性誌編集者)
何かにつけて自粛を求められる昨今、人々の精神は鬱屈し、閉塞感から弱いものに当たり散らす人が出てきたのかもしれないが、許されることではないだろう。