「LINEの返事くれ…」三浦春馬さんの死に芸能界から悲しみの声が続々

 俳優の三浦春馬さんの急逝に、各界から動揺の声が上がっている。

 三浦さんの訃報が速報で流れたのが7月18日15時30分頃。30歳という若すぎる死に、SNS上にはたちまち悲嘆、動揺、そして現実を受け入れられないという悲痛な声があふれた。

「三浦さんは前日まで、撮影の仕事をしていたようです。18日も撮影があったのですが、現場に現れないことを不審に思ったマネージャーが自宅を訪ねたところ、クローゼットの中で首を吊った状態で発見されたと報道されました」(芸能ライター)

 三浦さんは1997年、NHK連続テレビ小説「あぐり」で子役としてデビュー。その後順調にキャリアを積みかさねてきた。今月23日には出演映画「コンフィデンスマンJP -プリンセス編-」が公開。テレビドラマでは9月放送開始予定の松岡茉優主演「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)に出演しており、撮影は第3話まで進んでいたという。また、NHKではドラマ「太陽の子」が8月15日に放送予定になっている(三浦さんの訃報が流れた時間帯にNHK BS8Kで先行放送中だった)。

 また、歌手としてはセカンドシングル「Night Diver」が8月26日にリリース、24日放送の「ミュージックステーション 3時間半SP」(テレビ朝日系)への出演が予定されていた。

 その他にも映画、舞台など仕事は目白押し。仕事面では順風満帆だった三浦さんの突然の死に、制作現場も共演した仲間たちも混乱、悲しみに暮れている。

「コンフィデンスマンJP -ロマンス編-」「同-プリンセス編-」で共演した俳優の小手伸也は18日、自身のツイッターで「ドッキリであってくれ、不謹慎だと怒らせてくれ、LINEしたら返事くれ、サプライズでゲストに来てくれ、普通に笑って映画見せてくれ、何か出来ること無かったかとか思わせないでくれ、またみんなと僕を弄って、それでも優しい仲間でいて、こんな形でいなくならないでくれよ」と悲痛な胸の内を吐露した。

 三浦さんと親交の深かった俳優・城田優は18日に生出演した「音楽の日2020」で、GReeeeNの「キセキ」を涙ながらに熱唱。同番組に出演を予定していた、3月に三浦さんの主演ミュージカル「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~」で共演していた乃木坂46の生田絵梨花は、体調不良のため同番組への出演を取りやめた。

 サザンオールスターズの桑田佳祐は18日、パーソナリティーを務める「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(TOKYO FM)で、所属事務所の後輩であった三浦さんについて「あんなに若くて、才能があったのにもったいない」と悔やみ、「すごく良いヤツでとっても感じが良い人」「私は彼と会って嬉しかったです、安らかに休んでください」と語った。

 また、映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」で三浦さんの恋人役を演じた女優・高畑充希は19日、自身のインスタグラムに「私の時間は昨日から止まってしまっていて 一歩も前に進めていません。でも、世界はいつも通り前に進んでいて、私は今から新しい映画のクランクインです。でも私自身は全然前に進めていません」と苦しい胸の内を投稿し、続けて「彼の数えきれないくらいあったチャーミンクで素敵なところを思い出しながら、今は時間薬を信じたいと思います。」と述べた。

「最近仕事で共演した人は一様に『いつもと変わりなかった』と口にしていて、三浦さんがなぜ死を選んでしまったのか、心当たりがある人はいないようです。三浦さんの印象について誰もが『とても優しい人』『礼儀正しい』と語っており、悪い話はまったく聞きません。その一方、真面目で繊細、落ち込みやすい性格だったと、彼のナイーブな内面を指摘する声もあります」(前出・芸能ライター)

 三浦さんは今年1月29日に、「明るみになる事が清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…」とツイート。

 19日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演した放送作家でコラムニストの山田美保氏は、このツイートについて「今年1月に(『コンフィデンスマンJPで)共演経験のある東出昌大さんの不貞騒動のタイミングで、東出さんのお名前とかは出ていないんですけども、三浦さんがツイートした内容が擁護しているんじゃないかということで炎上してしまった」と説明。山田氏は続けて「3月の主演ミュージカルがコロナ渦ということで、どうして公演をしているんだという批判的なコメントが書き込まれていたことは事実なんですね」と明かしたが、「ただ、亡くなる4日前まで三浦さんはインスタで笑顔の写真を投稿したり、本当に明るくされていたこともありますし、所属事務所さんもまだ詳細を発表していないんでね。ですからこの誹謗中傷は今回のことに関係しているのかは、今は何とも言えないですね」と話していた。

 三浦さんの自宅には「死にたい」と書かれたメモが残されていたという報道もあるが、なぜ死を選ばなければならなかったのか。三浦さんの心の奥底に潜んでいた“哀しみ”はまだ闇の中である。

(石見剣)

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