メッセージ性の強い歌詞と歌声が、観る者の心を大きく揺さぶったようだ。
NEWSが7月18日に生放送された音楽特番「音楽の日」(TBS系)に出演。人生応援ソング「生きろ」を熱唱し、その姿が大きな反響を呼んでいる。
NEWSといえば、結成当初は9人編成だったものの、だんだんと人数が減り、先月には手越祐也がグループを脱退・退所し、ついに3人体制に。そのため、パフォーマンス前には番組MCの中居正広から「大丈夫? なんとなく大丈夫?」と気遣われる場面もあったが、増田は「大丈夫です。しっかりと3人で立っていこうと決めています」と堂々と受け応えしていた。
そして、この日披露した18年リリースの「生きろ」はタイトル通り、生きる意味をテーマにした楽曲で、サビも〈生きろ! 敗北を知ったって、0(どん底)にいたってまたやり直せるだろ〉〈そう授かった命の全てかけて燃え尽きるまで生きていく〉と、ストレートな歌詞が特徴的な応援ソングとなっている。
増田貴久らNEWSの3人は同楽曲を力強くエネルギッシュに歌い上げた。まさに3人の覚悟が感じられる熱唱に、視聴者からは「一生懸命に歌う3人を見てたら、自然と泣けてきた」「手越がいた時の方が安定感はあるかもだけど、心に響く素晴らしいパフォーマンスだった」「歌ってるときの首の血管がすごい。一人一人から前を向いて強く生きていこうっていう意志が伝わってきた」などの声が上がり、感動する人が続出したようだ。
「歌唱前には同楽曲について、メンバーの小山慶一郎は『日本の皆さんに少しでも元気を届けられるようなという想いで歌わせて頂きたいと思いますのでよろしくお願いします』と心情を語っていましたが、やはり手越が抜けての再スタートとなったNEWSの現状にドンピシャに歌詞がマッチしていたため、特にファンには響くものがあったのでしょう。ハイトーンボイスが持ち味で、グループの歌唱の要でもあった手越のパートは増田が担当していましたが、時折苦しそうに見える場面があったものの、その精一杯な姿はファンの心を強く打ったようです」(エンタメ誌ライター)
また時期が時期だけに、違った受け取り方をする視聴者も多かったようで、「三浦春馬好きだっただけにあまりにタイムリーすぎて辛い」「この曲は特にそうだけど、全部、三浦春馬に対しての曲に聞こえる」「欅坂ファンだけど、欅坂にも絶妙にマッチしてて、刺さった」などといった声も見受けられている。
「同日には俳優の三浦春馬さんが亡くなったという衝撃的なニュースが飛び込んできたこともあって、どうしても『生きろ』を聴いて思い浮かべてしまったという人が多かったようです。また、NEWSの1つ前にパフォーマンスをした欅坂46も先日、5年間の活動に終止符を打ち、改名をすることを発表しており、欅坂としてのラストシングル『誰がその鐘を鳴らすのか?』を披露していました。NEWSと事情こそ違えど、またゼロからのスタートという意味ではこの楽曲がリンクしてくる部分もありますから、欅坂ファンの心にも訴えかけるものが大きかったようです」(前出・エンタメ誌ライター)
多くの視聴者に勇気を与えるパフォーマンスができたことは、“新生”NEWSとして大きな自信になったことだろう。
(田中康)