期待値だけがMAX過ぎたのかも?
7月19日、コロナ禍で放送開始が遅れていた、堺雅人主演の大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系)の2020年版がいよいよスタート。ツイッターで一時“トレンド世界一”になるなど、さすがの反響だった第1話。内容については「やっぱ面白い」「期待を軽く超えた」という賛辞が相次いだ一方、「安心して見られるのがいいのか悪いのか」「こいつらもどうせ…と思うと最初の頃のようなドキドキ感はない」と、超人気ドラマの続編ゆえの“慣れ”がマイナスになるという人も。
そして注目されたのが「視聴率」だが、世帯視聴率22%と圧倒的数字を記録。この5年間で初回に20%を超えたドラマは「ドクターX」だけというから、半沢パワー揺るぎなしといったところ。ところが、ネット上からは意外な声も聞こえてくる。
「局を挙げて大宣伝してきただけに、視聴率22%のロケットスタートにはTBSも一安心でしょう。視聴者からも『いまの時代にスゴすぎる!』『7年経ってこの数字は立派』と称えられていますが、『半沢直樹』といえば前シリーズの最終回で42.2%というとんでもない数字をたたき出した“お化けドラマ”。それもあって、始まる前は初回30%超えや、それに近い数字が出るのではという予想もあった。初回22%という視聴率も確かに凄い数字なのですが、期待が大きかった分、意外と取れなくてガッカリしたという欲張りなドラマファンもいたようです」(エンタメ誌ライター)
ただ、前シリーズも第1話は平均視聴率19.4%でスタート。そこから“倍返し”の流行語を生むなど評判が評判を呼び、一度も視聴率を落とすことなく最終話に倍以上の42.2%まで到達している。そう考えると、この2020年版も40%超えがありうるのでは?
「さすがに社会現象は二度は起きないと思います。初回放送は録画してじっくり見たいという人も多いですし、回を経るごとにウズウズした層がリアルタイム視聴にシフトすることで視聴率が上がる可能性は高いでしょう。しかし、初回の22%が7年待った潜在的なファンと考えるならば、そこから新規に20%上乗せするというのは現実的ではない。展開がある程度予想されますし、もはや悪役すら愛すべきキャラクター扱いですからね。新たな視聴者を開拓するドラマというより、過去のファンをどれだけ満足させられるか…という位置づけなのではないでしょうか」(週刊誌・芸能記者)
それでも視聴率30%超えは大いに期待できる。超えれば2013年の「半沢直樹」以来の快挙だ。2020年版は文字どおり、前シーズンとの戦いとなりそうだ。
(塚田ちひろ)