コロナの猛威は鎮まるどころかますます加速中。いつになったら…と思いつつ、おそらくこの先ずっと手放せなくなりそうなのが感染防止用のマスク。でも、もう一つの問題。マスク熱中症などの暑さ対策は以前から懸念されていたものの、梅雨明けの猛暑にはどう対処すればいい?
「暑いからといってノーマスクだと白い目で見られるし、一人のとき以外は外しづらいですよね。それで困っている人も多いようです。対策として保冷剤を入れる夏用マスクや、ニット生地など接触冷感素材で作られているマスクも販売されていますが、そこまで浸透していない印象。というのは、マスクにそこまでお金をかけたくない、春先に作った手作りマスクがもったいないと考えている主婦層も多いようです」
そこで、今回も教えを請うのは、都内で「ミシン教室」を開講しているミシンアドバイザー。GW前には当サイトで手作りマスクのノウハウを教えてくれた先生に、夏マスクを手作りできないかと聞いてみると……。
「風通しをよくするには素材を薄くすればいいのですが、そうなるとコロナ対策用なのに機能性が落ちて本末転倒です。ニット生地が暑さを感じさせないのは事実ですが、生地が伸びやすく形が崩れがちなので裁縫初心者には向きません。やはり初心者~中級者には織地で作ることをお勧めしたいです。だと考えれば、春先に作った織地の手作りマスクやこれから作るマスクを『涼しくする』のがいちばんの近道だと思います」
そこで用意してほしいのが、市販の「ハッカ油(オイル)」とミニスプレーボトルだとか。
「虫よけ用などに販売されているハッカ油を約10分の1に薄めてスプレーボトルに入れ、手作り布マスクの内側の下のフチ部分の左右2カ所、足りない場合は中央付近に1回ずつ吹きかけてください。そして染み込むまで1、2分放置して、その後つけてみてください。むっと暑かった布マスクがひんやり夏マスクに早変わりします。1時間ぐらいはひんやり効果が持続しますから、通勤や通学、ちょっとしたお出かけにはピッタリ。1時間を過ぎてもハッカ感覚はしばらく残りますので、1時間後に再度吹きかけてもいいですし、そのままでも涼しさの名残を楽しめます。ハッカの香りが苦手じゃなければ、その効果で鼻も通りますし、ちょっとしたシーブリーズ気分でとても気持ちいいですよ」(ミシンアドバイザー)
でも、このインスタント夏マスクはあくまで布マスクを涼しく使用するための方法だそう。市販の不織布の紙マスクだとハッカ油がうまく染み込まず、つけたときに刺激が残ることがあるのでご注意を。
(藤田まさこ)