お笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹が7月19日放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)に出演し、サッカー中継の仕事でキャスターのジョン・カビラを怒らせてしまったことがあると明かした。
プライベートでフットサルを楽しむこともあるEXITの2人だが、かつてはサッカー中継の現場にも“チャラさ”を出してしまい、「皆が蹴ってんのはタピオカっすか?」といったボケを連発。これに対し、実況を担当したカビラから「選手を冒涜するのはやめましょう。リスペクトを忘れないで下さい」とキレ気味に指摘されてしまったという。
カビラのこの言葉で現場は「キーン」と凍りつき、りんたろー。と兼近は困惑しながら互いに目を合わせ、兼近は「あれ以来、サッカーの仕事も一切入ってない」と説明。カビラとの共演も「無いですね」と打ち明けた。
番組では、当時のカビラが本当に“マジギレ”していたのかを本人に直接質問。カビラからの返事の手紙には「圧倒的なお二人の、圧倒的なチャラさに負けないよう体力作りして臨みました」と綴られ、EXITによるチャラさ全開のトークについては「内心キター!と思いましたが、バイタルエリアに攻め込まれないよう、守備を固めました」とサッカー用語で例えて当時の状況を振り返っている。
EXITの二人にキレていたと思しき一幕に関しても「全く覚えていませんし、怒っていませんよ。完全ノープロブレム。またアクセル全開で中継のピッチを駆け抜けましょう」と説明していた。
「りんたろー。は、やはりパリピ芸人の自分たちに声がかかったということで、チャラいネタが求められているのだと認識し、サッカーとチャラさを絡めたボケを披露したと回顧しました。その発想自体は芸人としては間違っていないのでしょうが、そもそもサッカー中継の場にチャラさや笑いの要素が必要なのかという指摘もあり、EXITではなくキャスティングに非があるとする声が多いです。具体的には『ジョン・カビラは間違ってないし、EXITは間違ってる。ただ、EXITを起用した上の人間がもっと怒られるべき』『これはキャスティングミスでは? チャラ男キャラを売りにしてる二人にとっては求められた仕事をしただけ』『スポーツに限らず、真面目にやってるものを茶化すっていうのを受け入れてくれる人はそうはいない』といった声が出ています」(エンタメ誌ライター)
コアなサッカーファンからすれば、試合観戦の邪魔になるようなパリピ芸人のネタは勘弁してもらいたいというのが本音だろう。
お笑い芸人では、これまでも極楽とんぼの加藤浩次やナインティナインの矢部浩之らもサッカー番組のMCや中継を任されることがあったが、余計なボケは控え、あくまでサッカーに限ったトークを展開していた。
爪痕を残そうと必死な若手芸人を、そもそも中継席に座らせること自体が誤りだったのかもしれない。
(木村慎吾)