6月22日に内閣府が発表した「結婚・家族形成に関する意識調査」の結果が話題を呼んでいる。
なんと現在20~30代の未婚男女のうち、37.6%の人が「恋人は欲しくない」と考えているというのだ。
なかでも女性は、39.1%の人が「恋人は欲しくない」と回答。調査によれば、その理由として「恋愛が面倒」(46.2%)、「自分の趣味に力を入れたい」(45.1%)、「仕事や勉強に力を入れたい」(32.9%)、「恋愛に興味がない」(28%)といった声が挙げられているという。
はたして現在の若い未婚男女が、なぜこうも恋愛に興味をなくしたのか。巷の“恋愛はしなくていい派“女子たちにその真意を聞いてみると、現代の男女関係が、SNSの習慣によって身近になったことが背景にあることが伺える。
「男友達とのコミュニケーションはLINEやFacebookでやりとりするからそれで満足」(27歳・会計事務所)
「会いたくなったらいつでも連絡できる男友達はいるけど、だからこそ“今すぐにどうしても会いたい”と思うことがなくなった」(28歳・アパレル)
かつては相談事から恋に発展したり、気になる異性と身近につながれる時間が貴重だったが、いまや距離も時間も関係なくコミュニケーションがとれるため、男女の間に“恋愛の着火剤”になるようなキッカケが少なくなったのではと彼女たちは言う。
さらに「恋愛よりも楽しいことがある」と言う女性も多い。
「いつかは結婚したいと思うけど、いい相手を見つけるために、まず自分の社会的地位やスキルを上げることに専念したい」(25歳・広告営業)
こうした考えの女性たちが増えていけば、「男どころではない!」と思うのも理解できる。
女性の社会進出が叫ばれるほどに恋愛に興味を持たなくなるとは、なんとも皮肉な結果といえまいか。