歌舞伎役者・市川海老蔵によるYouTube活動に関し、梨園からは批判の声が上がっているという。8月27日配信の記事で「女性自身」が伝えている。
6月、コロナ禍の影響により、満足に劇場へ立つことができていなかった海老蔵は、自身が運営する公式YouTubeチャンネル「EBIZO TV」を開設。27日時点で100本を超える動画をアップし、200万回以上の再生数を誇る投稿もあるが、“ユーチューバー”らしくプライベートを切り売りしたような内容のものが多いからか、周囲の評判は芳しくないという。
同誌は、海老蔵の“ユーチューバー化”について、「ご贔屓筋や梨園の重鎮らが口をそろえるのは、『團十郎を穢された!』ということ。『市川團十郎といえば、日本一の大名跡。その襲名を控える海老蔵には、品のないことをしてほしくない』との苦言も少なくありません。『将来の人間国宝候補が、あえて選ばれなくなる道を歩んでいる』と心配する人もいます」と証言する歌舞伎関係者の声も紹介。すでにチャンネル登録者は30万人を突破し、国内随一の人気ユーチューバー・HIKAKINとのコラボでも視聴者を盛り上げたが、関係者の理解はなかなか得られないようだ。
「同じく歌舞伎界の重鎮である片岡孝太郎は7月に更新したブログの中で、『主要な歌舞伎関係者のひとり』がコロナの影響でウーバーイーツ配達員になっていたことを告白し、『大変にショックでした』と綴っています。海老蔵ほどのクラスになれば、コロナ禍による経済的影響はそれほど大きくはないのかもしれませんが、こうしたご時世でも歌舞伎界のために何かできることはないかとYouTube活動を始めたものと前向きに捉えることもできます。金儲けの批判もありますが、元々アメーバブログでかなりの広告収入を得ていたわけですから、その形式が動画に変わっただけだという見方もできる。将来的にはYouTubeで歌舞伎を世界に発信したいとの目標を掲げる海老蔵ですが、やはり伝統とのはざまでは軋轢が生じてしまうようです」(女性誌ライター)
「俺は未来の人間国宝だ」と豪語していたのも今は昔。6月よりスタートしたYouTube生活からわずか2カ月で100本もの動画をアップし続けているのはまさに国宝級の活躍ぶりと言えるかもしれない。
(木村慎吾)