お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志と浜田雅功がレギュラーを務める「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」(日本テレビ系)が8月23日に放送され、コロナ対策を軽視した撮影方式が相変わらず物議を醸している。
この日の番組では「隠れラッキーお菓子を見つけよう!」と題された企画を放送。スタジオに用意された全300種類以上のお菓子の中から、特殊な形状をした“ラッキーお菓子”を見つけ、レアものを発掘していくという内容だ。
ダウンタウン、月亭方正、ココリコの遠藤章造と田中直樹らは一つのテーブルを囲み、アクリル板も設けず、演者同士の距離感は両肘が接触してもおかしくないほどに近接。コロナ禍に密集したメンバーがベタベタとそれぞれのお菓子を触りながら口にしていくスタイルからは、お世辞にも感染予防対策が徹底されているとは思えないものだった。
「ガキ使」といえば、8月9日放送回の「世界のテーブルゲームを遊び尽くせ!」企画においても、通常のバラエティ番組で使用されるアクリル板や出演者同士のソーシャルディスタンスを採用しない撮影を敢行。しかも、レギュラーメンバーの1人であるココリコの遠藤章造が15日に新型コロナウイルス感染を発表したことから、ネット上では「ガキ使」の他メンバーに対して心配の声も上がっていた。
遠藤は8月8日、極楽とんぼの山本圭壱や品川庄司の庄司智春らとテーブルを密に囲いながらトークを進めるYouTubeライブを配信。その後、山本や庄司のコロナ感染も立て続けに発覚し、配信時の予防対策が不完全だったとして大きな批判を浴びる結果に。
すでに山本を始め、遠藤や庄司はそれぞれのSNSで不十分だった感染対策について謝罪。松本もこの“軍団山本クラスター”については23日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)の中で、彼らが謝罪したのはコロナにかかったからではなく、「対策を怠ってたことに対する謝罪」であることを強調していた。
「松本は軍団山本のメンバーがコロナへ感染してしまうこと自体は仕方がないとの見方を示しつつ、その対策が不十分だったことについては謝罪が必要だという姿勢を示しました。しかし『ガキ使』の最近の撮影方式は、軍団山本のYouTube配信となんら変わらないように思え、この緊迫したコロナ禍において、バラエティ番組の収録であそこまで感染対策の甘いスタジオのセットを組んでいるのは『ガキ使』ぐらいではないでしょうか。SNSでも相変わらず同番組の“密な環境”について『あんまりコロナ対策してるように見えなかったのが気になった』『今週のガキ使もソーシャルディスタンスもへったくれもなかったな』『ガキ使距離近すぎ』との指摘が上がっています」(テレビ誌ライター)
なお、番組では今回の「ラッキーお菓子」企画に出演した遠藤のコロナ感染があったことから、冒頭に7月15日の収録だったことを伝えるテロップを表示。しかし、その撮影スタイルを見直さない限り、芸能界におけるコロナ感染の波を断ち切ることは困難なのではないだろうか。
(木村慎吾)