子どもの頃、あなたは水筒にどんな飲み物を入れていたか覚えていますか? きっと、お母さんが作ってくれた麦茶やお茶という人が多いと思います。でも実は、今ドキの小学生では「スポーツドリンク」が主流なんだとか。この違い、いったいどういうことなのでしょうか。
日本コカ・コーラが日本学校保健会と共同で、全国の幼稚園や学校など1,623校を対象に調査を実施したところ、熱中症対策の観点から学校へのスポーツドリンクの持ち込みは「すべてのシーンで許可」(41.7%)、「特定のシーンのみ許可」(41.0%)と、合計82.7%の学校で許可されていることが分かりました。
スポーツドリンク持参OKというのは、アラフォー世代では考えられなかったという人も多いかもしれません。これは、近年では温暖化が進んで毎年猛暑となる中で、「熱中症対策」が重要視されてきているからなのかもしれません。とはいえ、ネット上のママたちのリアルな声を探ってみると、「水かお茶しか持参は許されていない」という学校もまだまだあるようです。
しかしながら、前述のアンケート調査で学校側に、熱中症対策として学校で推奨している飲料を聞いたところ、1位「スポーツドリンク」(54.3%)、2位「麦茶」(52.7%)が半数を超え、次いで「水」(41.0%)という結果となっていました。
とはいえ、学校だけではなく専門家からも、熱中症対策としてスポーツドリンクは推奨されているようです。帝京大学医学部付属病院高度救命救急センター長の三宅康史教授によれば、学校における熱中症対策に「スポーツドリンクは効果的」なんだとか。
「活動性の高い学校生活では、スポーツなどで大量のエネルギーを消費し、汗をかきます。調査結果から、学校では熱中症対策としてスポーツドリンクが最も推奨されています。スポーツドリンクなら水分補給はもちろん、塩分(ナトリウム)やカリウムなどのミネラル、糖質の補充にも効果的です。現状持ち込みができない場合、学校の先生に相談してみるといいかもしれません」
暑い日が続きますが、夏になるととくに水分補給の大切さが話題になります。子どもがいる場合には、園や学校にスポーツドリンクを持参してもOKか、先生などに聞いてみるとよさそうです。