ジャニーズWESTにとって初の冠配信番組「パパジャニWEST」(TBS系)が6月30日からスタートした。19年4月に動画配信サービス・Paraviで開始した同番組は、初回配信日に1日の加入者数がParavi史上最高を記録(当時)。満を持しての地上波進出だ。
WESTを牽引しているのは藤井流星と神山智洋。2人は日本テレビ系月曜深夜のドラマ枠“シンドラ”で4月期、「正しいロックバンドの作り方」でダブル主演を張った。
神山は、幼いころから数々のダンスコンテストで実績を積んだ踊りの申し子。コリオグラファー(振付師)としての顔も併せもつ。一方の藤井は、妹がE-girlsとShuuKaRenの元メンバー・藤井萩花(元Flowerと兼務)と藤井夏恋(元Happinessと兼務)。美男美女にして、生粋のエンタメファミリーだ。
「持って生まれた性質なのか藤井は今、WESTのライブ演出をしています。師匠は嵐の松本潤。マツジュンは長年嵐のライブ演出を手掛けていることもあって、藤井はかねてから尊敬していたそうです。そして昨年、弟子入り。結成20周年記念5大ドームツアーのナゴヤドーム公演で、2日間行動を共にしました」(アイドル誌ライター)
松本の演出・構成力は定評があり、ストイックな作品作りで知られる。それはタッキー&翼時代の滝沢秀明から伝承されたものだ。ナゴヤライブ終了後も、疲れた体に鞭を打つように、スタッフと深夜3時ごろまで反省会。藤井も最後まで付きあった。
「藤井はナゴヤドーム後、半年の間に2度もアメリカ・ラスベガスに自腹で行き、ショービジネスを学びました。帰国後のライブ打ち合わせでは、発想に幅や量が出てきて、誰よりも斬新な意見を出すようになったそうです」(前出・アイドル誌ライター)
松本の元には、これまで多くの後輩たちが「演出を学びたい」とやって来た。しかし、藤井ほど熱意と行動力をもった後輩は初めて。昨年は、松本が「グラミー賞」を4度も受賞したイギリスのシンガーソングライター、エド・シーランの台湾公演を観に行くプランを立てていると、藤井から突然「ついて行っていいですか?」という連絡が入った。事務所スタッフからキャッチして、即行動いたようだ。
WESTではイケメン担当の藤井。その容貌に甘んじることなく、演出家として磨きをかけるのは、WESTの未来を考えてこそ。いつかの日か、総合演出家・マツジュンとジョイントしてほしいものである。
(北村ともこ)