新型コロナウイルスの影響でお祝いムードは吹き飛んでしまったが、今年2020年はV6のデビュー25周年アニバーサリー。外出自粛のこの間、地上波では毎週、レギュラー出演中の「アメージパング!」(TBS系)、およそ10年ぶりに限定復活した「ミッションV6」(同)が観られ、ファンを喜ばせた。
さらに、ステイホーム期間を充実させるために過去のライブ映像2本が無料配信。「LIVE TOUR 2017 The ONES」は2カ月弱で146万回を超える視聴者数となり、ベテランジャニーズグループの底力を見せつけた。6月16日には、社会貢献・奉仕活動「Smile Up! Project」の一環として、新収録のライブを有料配信する「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」のトップバッターで、嵐、King&Princeと登場した。
V6は95年に、年長組の「20th Century」の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦と弟組の「Coming Century」の森田剛、三宅健、岡田准一の6人体制で誕生。四半世紀にわたって、メンバーの増減、音楽活動休止がない珍しいグループだ。
そんなV6、実はある先輩グループとの類似点が多い。
「V6と光GENJIはとてもよく似ています。ジャニーズJr.として経験豊富だった『光』が内海光司、大沢樹生、年少組の『GENJI』が諸星和己、佐藤寛之、山本淳一、赤坂晃、佐藤敦啓(現・アツヒロ)。2班合体型の先駆けなのです」(アイドル誌ライター)
両グループともに、メンバー間で経験値・年齢に隔たりがあった。光GENJIは最年長の内海と最年少の佐藤、赤坂が6歳差。V6は坂本と岡田が9歳差だ。岡田が中学生で入所したころ、坂本はすでに成人式を終えて、ステージ経験も積んでいた。
光GENJIの佐藤とV6の岡田には、記録的なスピードデビューという共通点もある。佐藤は、86年8月に入所、翌87年にグループ最年少の14歳でデビューした。同じく14歳の最年少で、岡田もデビューしている。伝説のバラエティ番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)の公開オーディション企画「ジャニーズ予備校」で合格し、入所わずか3カ月後にグループ入り。SMAPのバックダンサーを少しだけ務めると、すぐ歌手デビューとなった。
「そんな両グループには運命的な邂逅があります。光GENJIは、95年9月に愛知県の名古屋市総合体育館レインボーホール(現・日本ガイシホール)で解散しました。首都圏エリアのラストコンサートは8月の横浜アリーナだったんですが、その公演をV6が全員で鑑賞しているのです。先輩の佐藤は22歳で、後輩の坂本が24歳。V6が楽屋挨拶で『僕らデビューします』と報告したその日、GENJIはひとつの使命をまっとうしたのです」(前出・アイドル誌ライター)
元GENJIと入れ替わるようにして誕生したV6。デビューした時から光GENJIと似る運命にあったのかもしれない。
(北村ともこ)