元新潟県知事の米山隆一氏が9月7日、自身のツイッターアカウントを更新し、タレントのつるの剛士が投稿した“パクチー泥棒”に関するツイートを「極めて差別的」だと非難している。
つるのは4日、ツイッター上で「家畜や農作物、トラクター等の機械の盗難被害が発生」していることを知らせる農林水産省の公式ツイートを引用し、自らの畑でもパクチーの盗難被害に遭ったことを告白。犯人はつるのの義理の弟が現行犯で捕まえたものの、「“日本語分からない”の一点張り」ながら、反省した態度を見せていた為、警察に通報することはしなかったと綴っていた。
また、つるのは別の投稿で許した犯人について「一応目星がついていますので。畑近くの工場で働いてる外国人。もちろん次(盗んでいるのを)見つけたら通報します」とも言及。
すると、米山氏は7日にこのつるのの盗難被害ツイートに対し、「そのパクチーを取った人が外国人だとして豚泥棒が外国人と言う証拠はなく、(中略)むしろ同業者の可能性が高いと思われます。まるで外国人の犯罪かのように示唆してRTするのは極めて差別的だと思います」と、つるのの投稿により、家畜の盗難が外国人による仕業であると勘違いされてしまう可能性を指摘した。
これを受け、つるのはさらに「養豚? 僕は知りません!もう一度言います。日本人でも外国人でも農産物を盗む行為は歴とした犯罪!こちら100%被害者!差別?? 現行犯!事実!今回許してしまいましたが今後はこのような難癖つけられないよう次こそ必ず通報します!近隣の畑も同じ被害があるので連携しながらより防犯に努めます!以上」とし、“差別的”だという米山氏の批判に反論している。
「つるのはパクチー泥棒の被害に遭ったこと、そして実際にその犯人が外国人であったことを説明しただけ。しかし、家畜の盗難についても注意を呼びかける農林水産省のツイートを引用したことが、実家が養豚農家だという米山氏を刺激してしまったようですね。また、つるのは犯人の国籍まで判明しているものの、余計な偏見などを生まぬよう国名は伏せてツイートしたとも明かしており、一定の配慮を見せています。一方、米山氏の指摘はかなり飛躍があり、つるのが一切言及していない“豚泥棒”へと話を強引につないでいる印象。これにはネットでも『現行犯で捕まえたら外国人だったという事実があるのに、“偏見だ”とか言ってるのは読解力がないのか』『どちらかというと証拠もないのに同業者の仕業と決めつけてる米山氏の方が差別的』『つるのさんの言い分が正しい』とつるのの肩を持つ声が大半ですね」(週刊誌ライター)
パクチーを盗まれた上、なぜか“極めて差別的”だと批判される格好になってしまった盗難被害者のつるの。次はすぐさま通報し、余計なリツイートは控えた方が無難といえそうだ。
(木村慎吾)