ミュージシャンのGACKTが9月9日、自身のツイッターを更新し、映画「翔んで埼玉」で共演した俳優の伊勢谷友介が8日に法律違反の薬物所持で逮捕された件について怒りをにじませた。
GACKTは「いま、コロナで俳優もミュージシャンやダンサーたちもが仕事を失い苦しみに耐えてる。伊勢谷はそんな若い俳優たちの手本になり先導してやらなきゃならない立ち位置の成熟した俳優なのに何やってんだ!ったく。これは個人的な想い」と記した。
GACKTは続けて「そしてボクの親友でもあり映画監督の紀里谷が名前が似てるというだけで勘違いされ、紀里谷が捕まったなどと勘違いしてツイートし拡散してる馬鹿が出る始末。こういうのを本末転倒と言うんだろう」と綴った。
紀里谷和明氏は9日、自身のツイッターに「伊勢谷友介君の逮捕に伴い、彼の名前と僕の名前を混同している人達が大勢ツイートしていて大変迷惑しています。その多くが誤解であったと気付いたツイートですが、それすら気づかず、そのままの認識の人達が世の中にいると思うとゾッとします。実害が発生する可能性もあり、厳重に対処していきます」と、伊勢谷と間違えたネットユーザーが誤情報を拡散してしまっていることについて警鐘を鳴らしていた。
なお、伊勢谷は2004年に公開された紀里谷監督の「CASSHERN」で主演を務めている。
親友である映画監督が多大な迷惑を被ってしまっている事態にGACKTはさらに「伊勢谷にも腹が立つが勘違いして間違った情報を流す奴にももっと腹が立つ。キリヤも本当に迷惑被ってるからこういう間違った情報の拡散とかやめてくれ。親友のことだから尚更ムカついたから言わせてもらうけど」と、怒りが収まらない様子だ。
GACKTのツイートにネットでは「GACKTさんの言う通り!伊勢谷友介にも腹立つけど、よく確認もしないで別人を攻撃したり被害を及ぼすバカどもは何なの」「伊勢谷友介と紀里谷和明じゃ“谷”しか同じじゃないのに…」「GACKTさん、友人のために怒る姿はかっこいいけど、“本末転倒”の使い方間違ってますよ」「え!?本末転倒?」「いや、本末転倒って全く違う意味だし」「恐らく『本末転倒』ではない」といった声が上がっている。
「“本末転倒”は根本的で大事なことと、どうでもよい些細なことを取り違えるという意味ですから、人の名前を間違えるというケースにはそぐわないかもしれません。ただ、格付けNO.1で博識のGACKTさんのことですから、ほかに含みがあるのか、あるいは怒りのため“うっかりミス”してしまったのではないでしょうか」(芸能記者)
ともあれ、GACKTの義憤と友情が伝わる発信となった。
(石見剣)