お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が9月20日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で発した一言が波紋を広げている。
番組では、菅義偉氏の圧勝に終わった自民党総裁選を振り返り、一部から次期首相の有力候補としてもてはやされていた石破茂元幹事長の惨敗について松本が言及。「石破さんはせめて2位は取りたかったと思うんですけど」と切り出し、蓋を開けてみれば最下位に終わった石破氏の党内人気の低さに関して「立場がなかなか…。芸人ならもうユーチューバーになるパターンですよね」とコメントした。
この発言に、自身もYouTubeチャンネル「ロンブーチャンネル」を運営するロンドンブーツ1号2号・田村淳は「別にユーチューバーが都落ちではないですから」と突っ込むと、松本は「ああごめんなさい。それならいいんですけど…」と返した。
「松本の頭には、闇営業問題でテレビの世界から追われ、ユーチューバーに転身した雨上がり決死隊・宮迫博之のイメージがあったのかもしれません。また、近年のYouTube界を盛り上げてきたお笑い芸人を振り返っても、訳あってテレビからのオファーが激減した芸人や、人気の低迷をきっかけにチャンネルを開設するケースが多かったのは事実です。とりわけ、1990年代から2000年代にかけて、ダウンタウンとお笑い界で凌ぎを削ったとんねるずの石橋貴明がユーチューバーデビューを果たしたことは、松本にとってもかなり複雑な心境だったのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
とはいえ、この松本の「芸人ならユーチューバーになるパターン」との発言には、違和感を唱える意見がSNS上に多数あがっている。同番組では、田村淳の他にMCの東野幸治もYouTubeチャンネルを設けており、今やテレビでの仕事に大忙しの有吉弘行ですらラジオ番組でユーチューバーデビューの可能性を示唆している。
多くの人気芸人がYouTubeチャンネルを開設する流れを見ても、松本の発言はやや“的外れ”だったかもしれない。
(木村慎吾)