本人も視聴者も得をしないまさに“誰得”な企画!?
歌手の倖田來未が先月30日に放送された音楽特番「テレ東音楽祭2020秋」(テレビ東京系)に出演。嫌いな芸能人を告白するも、物議を醸している。
番組では10月からスタートする同局系の新ドラマ「共演NG」とのコラボ企画で、倖田をはじめ、関ジャニ∞の村上信五、AKB48の柏木由紀らが共演NGの芸能人を暴露する展開に。
とはいったものの、実際には倖田らが共演NGの芸能人の名前を口にしたタイミングで音声が遮られ、TOKIOの「うわさのキッス」が流れていたため、視聴者は共演NGの名前を知ることができないというありがちな企画になっている。
また、この手の企画をした時には暴露した人の口の動きを見て、人物を特定しようとする動きが必ずといっていいほどネット上では見られるものだが、今回は出演者たちが×の印が描かれたプレートで口を隠していたこともあって、その辺りの対策もバッチリだった。
倖田は「私、全然ないですもん」と共演NGにしているようなタレントはいないとし、「嫌な人ともし共演しても喋らなくなるだけなんで」と説明。しかし、番組MCのTOKIO・国分太一から「じゃあその喋れなくなる人を教えてください! どうぞ」と強引に振られ、答えざるを得ない展開に。そこで倖田が打ち明けると、国分をはじめとした共演者たちから「なるほどね~」「そうか~」などといったリアクションが見られていた。
ただ、この企画について視聴者からは「結局分からないんだったら、何の意味もないじゃん」「スタジオだけ楽しくても、見てるこっちは何も楽しくない」「根も葉もない不仲説も出るし、辞めた方がいいのに」などといった声が上がっており、とにかく大不評のようだ。
「共演NGのタレントを明かすようなことをした時には何かとトラブルに発展したりするもの。過去を遡ると本田翼が18年に放送されたバラエティ番組『ゲストはくりぃむ』(テレビ朝日系)にて、罰ゲームとして挨拶をしても完全に無視をしてきた女優を暴露。当然、こちらも視聴者がその人物を知ることはできなかったわけですが、年齢が近く、芸歴としては後輩にあたるといったヒントを出しており、くりぃむしちゅーの2人もその女優の印象として『全然そういう‥‥真逆なのよ。明るくて元気がいい』などと話していたことから、ネットは犯人探しで大盛り上がり。複数の女優の名前が上がり、本田自身が後日インスタグラムで釈明投稿をする羽目に。ダレノガレ明美もファッションショーイベントのランウェイで“行きはセンター、帰りは端を歩く”という暗黙のルールを守らなかった先輩モデルと舞台裏で口喧嘩したというエピソードを披露。その結果、過去のファッションショーの動画などから、トリンドル玲奈が候補に挙がり、しばらくしてダレノガレはトリンドルとの不仲を否定するコメントを出しています」(エンタメ誌ライター)
ただ今回の企画では、口元を隠していたことに加え、これといったヒントもなかったためセーフとも思えるが、逆にノーヒントだったことからネット上では言われたい放題。かねて不仲を疑う声のあった浜崎あゆみの名前も飛び交っている。
しかし、企画として用意している時点で叩かれるべきは出演者ではなく、この企画を考えた制作側。倖田や村上はよくこの企画にOKを出したものだ。
(田中康)