コロナ禍のおこもり生活で美容と健康に関する意識が変わり、メイクやスキンケアの仕方、食生活が変化した人もいたのでは? そんな中、美容意識の高い女性たちは今、どんなことに関心を寄せているのでしょうか。
トレンド総研が2020年9月に美容インフルエンサーに対して実施した調査では、「メイクにかける時間」が減ったと答えた人が64%にも上りました。一方で、「スキンケアにかける時間」が増えたと答えた人は52%と約半数にも上っています。このように、「インナーケア」への意識が高まった人も多く、外面をきれいに施すよりも、「ケア」のほうに意識が向いている傾向も分かったようです。
そこで、日常的に摂取する飲み物でインナーケアができる“プラスケアドリンク”への興味度を聞いたところ、「インナーケアとして取り入れやすいと思う」と答えた人が約80%にも上りました。
プラスケアドリンクとは、野菜ジュース、飲むヨーグルト、紅茶、コーヒーなどの日常的なドリンクに、保湿効果・美白効果などの美容効果がプラスされたドリンクのこと。前述の調査結果では、「毎朝飲んでるジュースやヨーグルトで摂取できるなら、継続がしやすいと思う」(37歳)、「いつも飲んでいるものであれば忘れず継続できそう」(28歳)、などの声が挙がっており、利便性もよいようです。
美容家の飯塚美香さんによると、近年は「より自然に近いもの」「ナチュラルなもの」を好む人が増えており、必要な成分をできるだけ人工的なものではないもので摂取したい志向が広がっていて、それがプラスケアドリンクが支持を集めることの後押しとなっているそうです。
確かに、最近ではコンビニなどでも多くのプラスケアドリンクを目にします。例えば、森永乳業の『森永アロエヨーグルト アロエの力』は、肌の保湿力を高めて潤いを保つ機能性表示食品。明治の『明治スキンケアヨーグルト 素肌のミカタ』は、飲むことで紫外線から肌を守るという機能性表示食品。この2つはまさに、プラスケアドリンクといえそうです。
また、カゴメは2020年10月に『野菜生活100 Care+』を発売。こちらは肌の潤いを守るのに役立つ機能や、体を温かく保つ機能が報告されている成分が配合された野菜ジュースのようです。
もはや美容ケアの域は、日常ドリンクにまで及んできています。この傾向はコロナ禍によってますます進化し、新たな美容ケアドリンクや食品が登場するかもしれませんね。