フジテレビ10月改編の目玉とも言われているのが、坂上忍がMCを務める生番組「バイキングMORE」。2時間番組がおよそ3時間番組に拡大され、9月28日にスタート。初回放送日は「ひるおび!」(TBS系)、「大下容子ワイドスクランブル」(テレビ朝日系)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)を抑えて、世帯平均視聴率トップに躍り出た。
「9月には『週刊文春』で番組内でのパワハラ疑惑を報じられた坂上ですが、フジテレビからの信頼は今も絶大。10月改編からは、制作もバラエティ班から情報制作局に変わり、しかもフジテレビのエース・伊藤利尋アナウンサーが進行MCとしても加わり、心機一転。坂上自身もイラつくこともなくなり、伸び伸びやっているように見受けられます」(女性誌記者)
天才子役としてデビューして、はや50年。帯番組「バイキングMORE」をはじめ、「ダウンタウンなう」「坂上どうぶつ王国」(ともにフジテレビ系)、「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系)、「有吉ゼミ」(日本テレビ系)など数多くのレギュラー番組を抱える坂上。かたや生ワイドの中継レポーターや情報キャスターから、競馬やF1の中継まで幅広くこなせるキャリア25年の伊藤アナとのコンビは、最強タッグと言えよう。
「坂上については、数多くの冠番組を抱えるマツコ・デラックスも『芸能界でいちばんすごいと思うのは坂上忍さん。私も結構、いろんなものを犠牲にしてテレビに向き合っていますけど、あの覚悟の仕方を見ていると、この人にはかなわない』と舌を巻いています。俳優からバラエティの世界にやってきた坂上は、いい意味でよそ者。そこで本人は『そこで当たり前のようにしがみついてもしょうがない』『明日やめてもいいという思いでやっている』とスポーツ紙の取材などで、その覚悟を口にしています」(スポーツ紙記者)
今やフジテレビの命運は、坂上が握っていると言えるのかもしれない。
(窪田史朗)