ベテラン助産師さんに「台風が来る日は、赤ちゃんが引っ張られて生まれやすいから準備をしておいてね!」と声をかけられる人も多いようですが、月の満ち欠けや気圧と、出産との関係性はあるのでしょうか。
■スーパームーンの日はたくさんの赤ちゃんが生まれる!?
筆者も母親学級にて、助産師の方に「ずっと迷信だと思っていたのですが……前回のスーパームーンの日は、本当にたくさんの赤ちゃんが生まれ、ベッドが足りず大変だったのを境に、今は信じています」とうかがいました。ベテランの看護師や助産師さんほど、確信している人は多いようです。とはいえ、医学的な根拠があるわけではないため、医学の分野で働いている人でも信じている人とそうでない人がいるそうです。
■台風だと気圧に引っ張られて赤ちゃんが生まれやすい!?
満月よりも台風や嵐が原因といわれると、気圧の関係で何か起こるのか……と信憑性が増すような気がします。これも医学的な根拠はなく、信じている人とそうでない人とがいるそうです。妊娠中も「台風が来ると胎動が激しくなる」などといわれていますが、妊娠中でなくても気圧の変化に応じて体調が変化したりすることがありますから、ママの体調の変化によって赤ちゃんの様子が変わることはあるかもしれませんね。
■確実性はなし。けれど備えあれば憂いなし!
満月だから……台風が来ているから……といっても、いつ生まれてもおかしくない時期に入った妊婦さん全員が必ず出産を迎えるわけではありません。満月の日や台風の日に限ったことではないのかもしれませんが、多くの赤ちゃんをとりあげる助産師さんのいることは事実です。とくに、台風や嵐の日は病院への安全な移動に困難が生じる可能性がありますから、気候が悪くても出産の可能性があることを視野に入れて準備を行いたいですね。
(Nao Kiyota)