新型コロナウイルスによる外出自粛で、「おうち体操」や「筋トレ」がブームとなりましたが、まだまだその余波が続いているようです。そんな中、筋トレに目覚めて「プロテイン」に手をつけたくなってきた人もいるようです。“プロテイン女子”のハッシュタグもよく見かけるようになりました。
■プロテインとは?
プロテインはタンパク質のことで、ギリシャ語では“最も大切なもの”という意味。プロテインはダイエットにいいといわれますが、どうしてなのでしょうか? それは、基礎代謝を高めるための運動と、食事の摂取カロリーを減らしながらタンパク質を必要量確保する食事を続けることが、女性のダイエットには必要不可欠だからです。
東京大学教授であり元ボディビルダーの石井直方さんは、フィットネスブレッド&プロテインスイーツ教室を主宰する山崎志保さんの著書『基礎代謝UPで燃えるカラダを作る プロテインダイエットレシピ』(河出書房新社刊)の中で、「タンパク質の純度が高いプロテインパウダーは非常に便利なタンパク・低脂肪食品」と述べています。そして、「エネルギー源もしっかり摂りながら、食事の一部としてプロテインパウダーを取り入れる発想は非常に有効」とも。
タンパク質で筋肉量を増やして基礎代謝を高めることが、ダイエットを成功させるための最重要課題といえそうです。
■プロテインはタンパク質が足りていないときだけ摂取する?
プロテインパウダーは吸収がよいですし、バナナやリンゴ、ココアなどのフレーバーのついたものも市販されているので、水分と合わせれば、手軽に摂取できます。バランス料理研究家の小針衣里加さんの著書『無理せずやせ体質を手に入れるプロテイン+αダイエット』(ごきげんビジネス出版刊)では、タンパク質の食材を毎食しっかり摂れているのであれば、プロテインを飲む必要はなく、毎日必ず飲む必要もないと書かれています。つまり、タンパク質が足りていないときだけ摂取すればいいそうです。
■プロテインの種類
プロテインは、大きく分けて動物性と植物性の2種類があります。動物性は牛乳を原料とするホエイやカゼイン。植物性は大豆を原料とするソイプロテインです。ホエイプロテインは筋肉修復効果も期待され、体内への吸収速度がスムーズであることから、運動をしている人が選ぶケースが多いようです。
一方、ソイプロテインは大豆なので、老化を防ぐ抗酸化作用、ホルモンバランスを正常に保つ働きのあるイソフラボンやサポニンを含むため、女性に人気があるそうですよ。
■プロテインの取り入れ方
プロテインは、飲みやすいようにするのが続けるポイント。低乳糖や低甘味料、天然甘味料を使用したものを利用して、美味しく飲みましょう。筋肉作りが主な目的ではない場合は、ホエイプロテインと無調整豆乳を合わせた飲み方がオススメだと、前出の小針さんは述べています。
また、プロテインは溶けにくいことが多いので、プロテイン用シェーカーに豆乳、牛乳、水などを入れてからプロテインを加え、シャカシャカとよく振って混ぜ合わせるといいそうですよ。
このコロナ禍で筋トレを始めてプロテインに興味が湧いている人は、ぜひ取り入れてみましょう。