歌手の広瀬香美が10月12日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)にゲスト出演し、Official髭男dismのヒット曲「Pretender」を“広瀬流”にアレンジしながら熱唱している。
圧倒的な声量と表現力でこれまでも数々の著名アーティストの名曲をカバーし、その独自の世界観がウケてきた広瀬。この日もスタジオにはグランドピアノが置かれ、若者から絶大な支持を集める「Pretender」の演奏を始めると、次第に足を豪快に動かしながらのパワフルなアクションなども垣間見られた。
途中、お馴染みの両手を使ったジェスチャーによる感情表現を取り入れたことで、ピアノの音がオリジナルとズレてしまうシーンもあったが、その独特なアレンジ力も広瀬ならではの空気感。番組からは“YouTubeバズり女王”とのキャッチコピーがテロップで表示され、その謳い文句に恥じない圧巻の熱唱ぶりには共演者からも賛辞が送られた。
「一方、SNSでも番組での広瀬のカバーに対し、『相変わらずのパンチ力』『このアレンジ、良いですねぇ』『もはやピアノは打楽器だという事実が知れました』と好意的なツイートが寄せられていますが、一部の髭男ファンからは微妙な反応も。やはりオリジナルの原型からかなり崩した広瀬のアレンジに違和を感じた人も多かったようで、『聞いてて不快』『アレンジし過ぎて訳わからん』『歌い方が暑苦しい』といった感想が見受けられました。広瀬は今年7月に出演した『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)の中で、当初抱いていた音楽プロデューサー・小室哲哉に対するマイナスな印象として『音楽を切り刻んで、なんてことをする人なんだろう』『音楽を1つの作品として綺麗に流すことが私の生き甲斐だったのに、あの方はひっくり返したり、色んなことをした』などとコメント。その過剰な“小室流”のアレンジに『最初はヤダーって思ってた』と明かしましたが、奇しくも広瀬の独特なカバーについても一部の視聴者からは同様の拒否反応があったようです」(芸能ライター)
もちろん広瀬にとっては愛する音楽を“切り刻んでいる”つもりはないだろうが、あまりの個性の強さにより、オリジナル楽曲の雰囲気が大きく改変されてしまうことを許せない層も一定数存在する。
ただ、広瀬の公式YouTubeチャンネルでは「Pretender」のカバーを披露した動画はチャンネル史上最高の再生回数である460万回を記録。およそ4000の低評価に対して、5万9000もの高評価を集めており、大半は広瀬の“やや過剰な”アレンジを楽しんでいることが分かる。
一部のネガティブな声にめげず、彼女には引き続き個性を貫き通してほしいところだ。
(木村慎吾)