子どもの体調が悪くて機嫌が悪いとき、薬をスムーズに飲んでくれないと子どももママもツラくなってしまいますよね。子どもへ薬を飲ませることに、大変さを感じているママたちは多いようです。
美容と健康に関する幅広い事業展開を行う萬祥が2020年7月、0~3歳の子を持つ母親1120名を対象に実施した調査によると、「お子さんに薬を飲ませる際に困ったことはありますか?」という質問に「はい」と答えた人は、7割近く(67.8%)もいたそうです。具体的な困りごとTOP3は、「口に含んでも吐き出してしまう」(56.0%)、「適切な量を飲まない」(31.0%)、「暴れてこぼしてしまう」(27.9%)でした。
「お子さんが嫌がったり、飲まなかったりした薬の形状は何が多いですか?」という質問の回答TOP3は、「散剤(粉薬)」(77.2%)、「シロップ剤」(39.0%)、「錠剤」(8.2%)。飲み薬の中でも、とくに粉状の薬に苦手意識を抱いている子どもが多く、薬を飲ませる際に苦労しているママが多い様子。
味だけでなく、一度にすっきりと飲みきることができない、粉ならではの飲みにくさが関係していそうです。粉薬と比べて飲みやすい形状のシロップ剤を飲まない子どもが少なくないことから、子どもがスムーズに薬を飲むためには、物理的な飲みやすさと味が重要な要素になりそうですね。
また、同調査で「どのようにしてお子さんに薬を飲ませていますか?」と質問した結果、回答のTOP3は「水やジュースと混ぜる」(37.9%)、「服薬用ゼリーを使用」(12.8%)、「アイスと混ぜる」(12.3%)でした。水やゼリーを活用して飲みやすくしたり、薬と気付かずに飲めるよう味付きの飲料や食品と混ぜたりすることで、子どもの負担を軽減させているようです。
“薬を飲む”という動作一つとっても、どんな部分にやりにくさを感じているかは子どもたち一人ひとり違います。“我が子にとってスムーズな飲み方”を知っておくと、体調不良時の不安を一つでも和らげることができますね。我が子のつまずきポイントをみつけたら、好きな味や食べやすい・飲みやすい形状など、好みに合わせてよりよい方法を探ってみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)