初回10.1%の高視聴率でスタートを切った「トットてれび」(NHK)。黒柳徹子の半生を描いたドラマで、テレビの草創期を描いている。登場人物も笠置シヅ子、渥美清、沢村貞子、森繁久彌、坂本九、飯沢匡、向田邦子と昭和を代表するスターや文化人ばかりだ。
「主役の満島ひかりが黒柳役のオファーを固辞しただけでなく、『私がこんな方の役なんて』と恐縮して多くの役者がいったんはオファーを辞退したといいます。それでも、いざ受ければ現在最前線で活躍する役者ばかりですから、遜色なく役を演じきっているのはさすがです」(テレビ誌記者)
このドラマ、当時の映像を差し込んだり、ミュージカルのように当時の流行歌で盛り上がったりと、新しい試みもされている。
「テレビ草創期の新しいものを作ろうと燃えていた人々を描いたドラマですからね。当時の人々に負けないよう、新しいチャレンジや新鮮な思いをぶつけていこうと“新しい”モノづくりに出演者もスタッフも燃えているようです。役者たちも名優になりきりながら、さらにその上を行こうとする熱い思いで演じていますから、今後の展開がさらに楽しみですね」(前出・テレビ誌記者)
当時の勢いや熱さが、若い世代の視聴者も魅了しているのかもしれない。
(大門はな)