春ドラマの中で、ひと足早く全9話の放送が終了した「火の粉」(フジテレビ系)。“モンスター”武内真伍を見事に演じたユースケ・サンタマリアの演技力もさることながら、原作小説には存在しないオリジナルキャラクターの佐々木琴音を演じた木南晴夏に対しても高い評価が上がっている。
「武内に振り向いてほしい一心で一線を越えてしまう琴音の心理をサラリと演じ、ドラマ全体に厚みを出していた。いい女優に育ったと感じました」(ドラマ制作会社社員)
木南は01年の高校2年生の時に「ホリプロ NEW STAR AUDITION~21世紀のリカちゃんはあなた!!~」でグランプリを受賞するも、すぐに芽が出ることはなかった。
「木南の転機は09年に公開された人気漫画の実写化映画『20世紀少年』で演じた小泉響子役が当たったこと。その後、11年には深夜ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(テレビ東京系)で実力派俳優の山田孝之とわたり合い、作品はカルト的な人気に。14年にはドラマ『昼顔』(フジテレビ系)で主演の上戸彩から、『同じ年齢でいちばん刺激を受けている女優さん』と言わしめました。木南の魅力は一生懸命熱演しなくても印象に残ること。心に爪痕を残せる女優なんです」(前出・ドラマ制作会社社員)
共演した事務所の先輩・優香を木南が打ち負かしたドラマとなったようだ。