テレビ朝日のスペシャルリポーターという肩書きで、リオデジャネイロ五輪の現地に赴いている福山雅治。開幕式ではカンボジア代表の猫ひろしに「銀座で会った」という与太話を繰り出すなど、あまりの“場違いぶり”に視聴者からは大ブーイングが巻き起こっている。
そんな福山の現状についてテレビ誌のライターが指摘する。
「現地スタジオからの中継では、存在感がなさすぎて話題にも上らない始末。そんな福山に対して評価を上げているのがテレビ東京の現地レポーターを務める俳優の照英です。
あの熱血ぶりは五輪向きですし、なにより本人がやり投げで国体準優勝の実績を持つアスリートですから、競技関連の発言にも説得力がありますね。日本テレビの嵐・櫻井翔も『NEWS ZERO』でのキャスター経験を活かし、選手へのインタビューを無難にこなしています。櫻井である必然性は見えないものの、場違い感がないだけマシです」
そんな福山に対しては、テレ朝の五輪テーマソングを提供するだけに留めておくべきだったという意見も多い。しかしそのテーマソング自体がとても「五輪選手への応援歌」とは思えないという批判もある。音楽ライターが話す。
「この歌では主人公の『僕』が、選手である『君』のことを歌っており、妙に上から目線なのが特徴。これでは選手と同世代の若者は共感しづらいでしょう。そして極めつけは『そろそろ残りの人生逆算しながらテレビ見ながら』という歌詞。五輪の応援ソングでなぜ、老いていく自分を歌う必要があるのでしょうか? 47歳の自分を主体に置くような自分語りはやめてくれと、声を大にして言いたいですね」
5大会連続で五輪キャスターを務めるうちに、まるで自分が五輪の主役であるように錯覚してしまったのだろうか。月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)で露呈した福山の“オヤジ化”は、ここにきてますます加速しているようだ。
(金田麻有)