波瑠の主演ドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)が4月18日、スタートし初回平均視聴率11.1%と上々のスタートを切った。
同ドラマは、2番目に好きな人と結婚した渡辺美都(波瑠)と彼女を一途に愛し続ける夫・涼太(東出昌大)、そして美都と偶然再会する初恋相手・有島光軌(鈴木伸之)とその妻・麗華(仲里依紗)の微妙な関係を描いたラブストーリー。
中でも注目されているのが、東出だ。これまでの“ただのいい人”ではなく、心の奥底にあるドロドロとした嫉妬や憎しみなどの感情を演じている。東出曰く「どんどん壊れていく」のだ。
妻を愛するあまり、精神が壊れていくといえば、1992年に同局で放送された「ずっとあなたが好きだった」で冬彦を演じた佐野史郎を思い出す人もいるだろう。ネット上では早くも東出を「21世紀の冬彦さん」と評している。
しかし東出はなぜ、この役を引き受けたのだろうか? 芸能ジャーナリストは「これまでのイメージを壊したいから」だという。
「NHKの朝ドラ『ごちそうさん』でヒロインの夫・西門悠太郎役でブレイクした東出は、“優しくて実直な男”のイメージから離れることができなかった。その上、演技力も評価されることはなかった。今回、涼太を演じることで自身のレッテルを剥がしたかったのではないでしょうか。佐野は『ずっと~』で猟奇的な冬彦を演じこれが出世作となった。東出も今作がターニングポイントになるかもしれません」
妻で女優の杏は、第3子を妊娠中で私生活は順風満帆の東出。涼太役で、役者としても妻の名声を超えられるか注目だ。