いまや若手ジャニーズメンバーのなかでも俳優としての仕事をメキメキと増やしてきているのがHey! Say! JUMP中島裕翔だ。
「水球ヤンキース」(フジテレビ系)、「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」(日本テレビ系)で注目を浴び、その後は「半沢直樹」(TBS系)の部下役などを好演。また、今月2日に放送された「信長燃ゆ」(テレビ東京)では、ジャニーズの先輩・東山紀之演じる織田信長の小姓だった美少年・森蘭丸を演じて、その存在感をアピールした。
さらには、同じくジャニーズの先輩・NEWSの加藤シゲアキ原作小説で、9日から公開される映画「ピンクとグレー」でも、俳優・菅田将暉とW主演を務めるほか、同日放送の日本テレビのスペシャルドラマ「刑事バレリーノ」にも主演。まさに、宣伝活動も含めて“出ずっぱり”な年末年始といった状態なのである。
そんな俳優としての頭角を見せ始めている中島だが、かねてより中島を見てきた芸能ライターは「ここまで来るのには少し時間がかかった」と話す。
「中島は経歴こそ見ればジャニーズJr.時代からエリートコースを駆け上ってきた“出世頭”。JUMP結成当時もHey! Say! JUMP“不動のセンター”として突き進んできました。しかし、そのセンターの座を同グループメンバー・山田涼介に取って代わられるや、二人の関係はギクシャクしはじめるどころか、中島自身もプライドを喪失してしまったんです」(前出・芸能ライター)
その時の心境を中島は、昨年12月に出演した「行列の出来る法律相談所」(日本テレビ)の中で語っている。
「高校でも同級生だった二人の関係は次第に悪化。仕事量にも差がつき、中島はしばらく腐りかけていたそうです。そんなときに、かつてジャニーさんに言われた『腐ってはいけない』という言葉を思い出したんだそうです」(前出・芸能ライター)
その後、中島はセンター争いをすることなく、ドラムや乗馬、カメラなどにチャレンジすることで自分の新たな方向性を模索したという。そんなさまざまな経験が、現在の幅の広い役をこなせる俳優としての道を作ったといっても過言ではない。
そして、今ではキラキラアイドルのセンターは山田、幅の広い演技は中島という図式がグループ内で出来上がり、山田とも互いを認め合う良好な関係に戻ったというのだ。
そんな中島は「刑事バレリーノ」(日本テレビ系)に主演が決まってからは、バレエの練習を相当したようで、その姿を見た人からは「バレエをやっていたのでは?」と思われるほどの完璧な仕上がりを魅せたという。
ジャニーズJr.のエリートから努力の人へと変わった中島。その成長はまだまだ止まらないようだ。
(琴葉)