イラッと感じる他人の口癖は、人によって様々。ですが、「オバサン」と呼ばれがちな世代が言いがちな口ぐせの中には、イラつかれがちな口癖が存在します。
自身も40代で元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきが、主に職場において年下が聞くたびにイラついている可能性が高い口ぐせを、実例とともにピックアップしました。
●NG1:「言ったとおりでしょ?」
40代以上ともなれば、それなりの経験値をもとにある程度の未来予測ができるようになる人も増えます。
しかし「ほらね、言ったじゃない」「だから言ったのよ」などと、他人の行動に対して「私はわかっていた」と言いたげな発言をすると、その瞬間に年下からは嫌悪されることも。
「直属の上司がよく『だから言ったのに』って言ってきますが、正直、結果論でしかないし、毎回そんなふうに言うなら、上司として最初からもっとリスクヘッジの方法を指導してよって思ってしまう」(26歳女性)というシビアな声もありました。
このフレーズは、自分の正しさを強調すると同時に相手のミスを指摘しているように感じさせてしまい、相手の自尊心を傷つける場合もある点に要注意です。
●NG2:「昔はこうだった」
若い世代のやり方を否定したり、自分のやり方を正当化したりする時に40代以上が言いがちなセリフ。「昔の若い人はもっと○○だった」や「私たちの頃は○○が普通だった」という言い方は、年下世代が聞いてムッとするケースが多いでしょう。
「デスクが近い先輩がこのタイプ。話していて疲れるし、話したくなくなる」(24歳女性)や、「職場のお局がすぐ自分の若い頃と比較するのですが、正直どうでもいいって感じです」(29歳男性)などの声も集まりました。
若い世代や現代のスタイルを否定的に比較するようにも聞こえるやすく「時代錯誤」や「上から目線」な印象も与えやすいフレーズですので、こちらも安易に口にしないほうが賢明です。
これらの口グセが誰かを必ず苛立たせるとは限りませんが、年代特有の生活経験や環境から生まれている「偏見」が入っているように聞こえると、年下世代から嫌悪感を抱かれるきっかけになりかねません。
「やーね、あのオバサン。あんな言い方しなくてもいいのにね」なんて陰口を叩かれるのは面白いものではありませんから、あえて嫌われるリスクの高い口ぐせを使わないことも大人の処世術につながるのではないでしょうか。
(並木まき)