お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が11月15日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、5年間に及ぶ不貞を報じられた歌手・近藤真彦について言及した。
ジャニーズ事務所の最年長タレントである近藤は12日、週刊文春に25歳年下女性との不貞愛を報じられ、大きな波紋を呼んでいた。しかし、地上波放送のワイドショーや情報番組はほぼ全て近藤の不貞スキャンダルを取り上げず、スルー。一方で、10月限りでジャニーズを退所済みだった山下智久の今後の挑戦については応援するという流れで特集するものがほとんどだった。
ネット上では各放送局によるジャニーズへの忖度がはたらいたとして物議を醸していたが、異例の言及で“マッチ不貞”ネタをぶっ込んだのは松本だった。
芸能活動自粛中でのジャニーズ退所となった山下に関する話題となり、松本は「もし、僕が彼のファンクラブに入っていたら、すごい切ない結末。でも、僕は彼のファンクラブ入ってないからいいんですけど」とボケを挟みつつ、ファンにとっては納得できない終わり方だったとコメント。
その流れから突然、“ジャニーズ”繋がりということで、松本は「東野が、どうせならマッチの(不貞の)ことも言えみたいな顔してくるけど、無理無理無理無理無理!」と文春から直撃取材を受けた際の近藤の返しを痛烈イジリ。その後、東野が改めて文春砲を受けた近藤の不貞スキャンダルについて説明し、「あまりにも色んな地上波(のワイドショー)がやらないし、新聞もスルーする」と現状を嘆いた。
これについて松本は、「我々は別にマッチが嫌いじゃないし、ジャニーズ事務所が嫌いじゃないんだけど、周りがあまりにも(取り上げることを)やらないもんだから、なんか我々もそこに一緒にされんのも嫌やなぁって」と敢えてマッチの不貞に言及していると説明。
続けて、実際にジャニーズ事務所から各メディアへのあからさまな報道規制は今どき存在しないだろうとしつつ、長い歴史の中で大手プロダクションを過度に気遣う風潮が出来上がっていった可能性を指摘。ただ、最終的にそうした風潮によって最も損をするのは「ジャニーズ事務所さん」だとし、「悪いイメージをつけられちゃうから。そうならないように、皆がもうちょっと平等に扱うべきなんですよ」と主張した。
「ジャニーズ事務所だけが特別扱いを受けているかのようなマスコミの現状に違和感を示した松本には、視聴者からも『松ちゃん、よく言ってくれた!』『唯一信頼できるワイドショー番組』『松ちゃんの突っ込みすごいな 笑』『やっぱりこの番組好き』『他のタレントでは絶対に無理』と高評価ですね」(テレビ誌ライター)
フジテレビでは、普段であれば不貞ニュースを取りこぼすことのない「バイキングMORE」ですら、近藤の不貞を取り上げることはせず、毒舌で知られるMC・坂上忍もこのスキャンダルについては一切言及していない。
ジャニーズ側がこれをどう感じたかは分からないが、“NG無し”な松本のスタンスは世間からの信用を一手に勝ち取ったといえそうだ。
(木村慎吾)