果たして人気番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の判断は正しかったのか? 11月15日放送回の終盤に流れた次回予告にてデヴィ夫人の出演が明かされたことに対し、女性視聴者を中心に拒絶反応が続出しているというのである。
デヴィ夫人は10月24日放送の「胸いっぱいサミット!」(関西テレビ)にて「不妊の9割9分は堕胎が原因」と発言。当の関西テレビが「事実と異なる不適切な発言」と謝罪したにも関わらず、10月27日には「私の知る限り不妊の多くは堕胎の経験者」とツイートし、不妊治療の経験者などから怒りと涙の猛抗議がわき起こっていたのである。
「この発言は不妊治療を受けている47万人の女性に加え、不妊に悩みつつも治療に踏み出せない人たち、その配偶者や過去の治療経験者、そして不妊治療のおかげでこの世に生を受けた子供たちすらも傷つける、あまりに非常識なものです。10月28日になってから『言葉と表現が足りず』などとブログで謝罪したものの、撤回はしていません。デヴィ夫人の言葉に傷ついた人たちの中には、彼女をテレビで見るだけでも心が痛む、受け付けないという人もおり、そうした苦しみを『イッテQ』の関係者は理解できていないのかと、番組に対する疑問の声も出ています」(医療系ライター)
次回放送予定の「出川の歩き方 in 八重山諸島」は、ネットの目撃情報によると10月18~19日ごろにロケ収録されていたようだ。それだけに、番組側としても収録後の炎上発言には頭を抱えたに違いないが…。
「それでも『イッテQ』が同ロケの放送を決定したということは、デヴィ夫人の謝罪ブログをもって本件は解決したとみなしているんでしょう。しかし堕胎発言に傷ついた人たちの心は今でも痛み続けており、デヴィ夫人の顔など見たくないという人たちもいる。そもそも『イッテQ』ではレギュラー出演者の森三中・大島美幸が2度の流産を乗り越えて妊活を成功させた経験を持つのに、なぜデヴィ夫人を不問に付すのか。この調子だと番組スタッフは男性ばかりで、不妊治療を正面から捉えたことなどないと思わざるを得ません」(前出・医療系ライター)
11月22日の放送では、デヴィ夫人が映った瞬間にチャンネルを変える視聴者も出てくるかもしれない。
(白根麻子)