俳優の綾野剛が映画「ホムンクルス」に主演することが12月1日、複数のメディアで報じられた。メガホンを取るのは「呪怨」シリーズなどで知られる清水崇監督。2021年4月2日から劇場公開された後、「Netflix」で全世界に独占配信される。
原作は累計発行部数400万部を突破した、漫画家・山本英夫氏の人気コミックス。綾野が演じるのは、記憶も社会的地位もなくしたホームレス。頭蓋骨に穴を開ける実験「トレパネーション」を受けたことから、左目で人間の心の歪みが異形となって見えるようになってしまうというストーリーだ。
綾野は「世界は瞳に映るモノ、見えているモノが全てではないという事実をお届けします」とコメント。意味深な言葉だが、綾野自身も“見えない”ところで努力していた。
今年11月4日の「ViVi」の公式デジタルマガジンが、映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」で綾野と共演した俳優の岡田健史にインタビュー。岡田は撮影中の綾野の裏話を披露した。クランクインの日、昼の休憩時に綾野が急にいなくなったというのだ。15分後に綾野が戻ってきたときは汗だく。どうやら直前のリハーサルの出来に満足できず、1人でやり直していたという。岡田は「なんだ、この人!?」と衝撃を受けたらしい。
「15年の『日刊スポーツ』では、綾野の特殊技能が伝えられました。綾野は同年8月20日、都内で行われた映画『天空の蜂』のプレミア試写会に出席。同作のメガホンをとった堤幸彦監督は『綾野さんがすごいのは、汗をつけるとき、普通は霧吹きでつけるのにいらない。自分の意思で汗を出せる』と綾野の特殊技能を紹介したのです。常人には無理ですが、綾野が陰で努力した賜物でしょう」(エンタメ誌ライター)
テレビや映画で見えている綾野が全てではないことがわかるエピソードだ。
(石田英明)