お笑いタレントの明石家さんまが12月1日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)に出演し、ユーチューバーのフワちゃんから“ボケ潰し”の被害を訴えられている。
「最近不安に思っていること」をテーマにトークが進む中、タレントの出川哲朗が「アナログな人間なんですけど、この現代社会で置いてけぼりになっているんじゃないか」との悩みを打ち明け、これにさんまも「分かる」と共感した。
すると、若者代表のフワちゃんが「オジさんたちが新しい言葉を全然知らないから、うちら若者がボケた時に潰されるんですよ」とクレーム。さんまにはこのフワちゃんの指摘に心当たりがあったようで、「あー、このあいだはすまんかったな」と謝罪している。
それは10月放送の「さんまのまんま秋SP」(フジテレビ系)でのやり取りで、芸人の“ぐっさん”こと山口智充が同番組にゲスト出演し、即興で曲を作った際の出来事だった。その場で咄嗟に完成したぐっさん創作のオリジナルソングに驚いたフワちゃんが、「Spotifyでダウンロードしよう」とボケるも、Spotifyが楽曲配信サービスであることを知らないさんまはこれにツッコミを入れることができず、「お、おう、そうか、そうか」と困惑しながらの曖昧な返答で終わっていた。
フワちゃんは「(即興ソングをダウンロード)できるわけないやろ!って言ってほしかったのに、2人ともオジさんで分からないから」と振り返り、さんまも「ショックだった」と適切なツッコミを入れられなかったことを反省。「“できるか!”って言わなアカンかった。どっちかが。ぐっさんも知らんから、“へー”ってなって」と後悔している。
「芸歴46年を誇る大御所にして、フワちゃんからの“ボケ潰し”クレームに素直に謝罪したさんま。65歳でSpotifyを知っていることの方がレアでしょうが、何歳になっても若者の言葉や流行を追い求め、適切なツッコミを入れられるよう反省する姿にはネットから『さすが大御所。ユーチューバーからもしっかり学びを得ようとする姿勢が素敵。笑いへのストイックさよ』『この歳でこの地位でフワちゃんみたいなキャラの子に素直に謝ることができるのは本当に凄い』『面白く突っ込めなかったことを謝るとは』との賞賛が寄せられました。一方、2人の“オジさん”を前にして、Spotifyを知らなければ成立しないボケを入れたフワちゃんの配慮の無さを指摘する声もあります。ただ、若者にも笑ってほしい貪欲なさんまは、これを貴重な学びの機会として捉えているのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
お茶の間を笑わせることに常に全力投球の“お笑い怪獣”だけあって、今頃はネットで「Spotify」について猛勉強しているのではないだろうか。
(木村慎吾)