俳優の渡辺謙と豊川悦司が11月25日、都内で特別ドラマ「逃亡者」(テレビ朝日系)の制作発表に登壇した。
「逃亡者」はアメリカで1963年から1967年まで放送された超人気テレビドラマで、1998年にはハリソン・フォード主演で映画化。日本でも2004年に江口洋介主演で「逃亡者 RUNAWAY」として連続ドラマ化されている。今回のドラマは12月5、6日に2夜連続で放送され、主演の渡辺謙は妻殺しの濡れ衣を着せられ逃亡することになったエリート外科医を、主人公を追い詰める非情な刑事を豊川悦司が演じる。
渡辺は1年前から撮影を行っていた事を明かし、「かなり大がかりなスタイルで撮影したので、逆に言うと、仕上げに1年間かかったということ。ようやくこの作品をお届けするときが来て、ちょっと興奮しています」と出来映えに自信をのぞかせた。
豊川も「やっとこのような舞台に立つことができてほっとしています。年末、みなさんに元気をお届けできるような作品を放送できることをうれしく思っています」と語った。
しかし、ネットでは《「24 JAPAN」と同じ轍を踏むのか……》《「逃亡者」、「24」を日本化させているが、すればするほど、数十年前のアメリカのドラマ、映画の方が数十倍優れているものが多いと解るだけ》《ハリソン主演の映画版を何回もDVDやテレビ放送見るくらい好きな作品だったけど、どうなるのか楽しみな気持ちと不安な気持ちが合わさった感じ》と冷めた声が多い。
「ここ数年だけでも『24 JAPAN』『SUITS/スーツ2』『グッドワイフ』『オーファン・ブラック~七つの遺伝子~』などアメリカのヒットドラマのリメイクがあり、これに韓国映画やドラマのリメイクも含めるとさらに増えます。内容の良し悪しに関わらず、ほとんどの作品が視聴率的に苦戦しているのが実情で、『リメイクドラマはつまらない』という偏見を持たれがちなのは否めません。ただ『逃亡者』は、ハリウッドでも活躍する渡辺が主演を務め、テレビ朝日開局60周年記念ドラマとして準備にも時間をかけ、映画さながらに作り込んでいるということなので、期待はできそうです」(芸能記者)
果たして、今回の「逃亡者」は“海外ヒット作のリメイクは当たらない”というジンクスを打ち破れるだろうか。
(柏原廉)