クリスマスシーズンの風物詩として知られ、歌手の小田和正がホスト役を務める音楽番組「クリスマスの約束」(TBS系)。12月1日に公式サイトで今年の新規収録及び放送は行わないと発表された。
公式サイトの「毎年『クリスマスの約束』の放送を心待ちにして下さる皆様へ」と題されたページでは放送中止の決定に至るまで「コロナ禍の中、番組のあり方をどうすれば良いのか、小田さんと話し合いました」と報告。しかし、「感染防止に配慮した上であっても、大勢のアーティスト、ミュージシャン、スタッフ、そしてお越しくださるお客様が参加する中で、完璧な方法を見つけることは出来ませんでした」と、中止の理由を説明している。
「『クリスマスの約束』は2001年から続く音楽番組。『アーティストがお互い認め合えるような番組』をコンセプトとしており、初回は宇多田ヒカル、サザンオールスターズの桑田佳祐、Mr.Childrenの桜井和寿、SMAP、福山雅治、松任谷由実、『犬猿の仲』と言われていた山下達郎へ小田本人が直接、出演依頼の手紙を書きましたが、各々の事情でまさかの全員出演辞退となり、小田が一人で歌いきりました。翌年も一人で歌い、ゲストが登場したのは3回目から。以降はゲストも増え、小田メインからゲスト中心の音楽番組となっていきました。2018年は放送延期となり、3月に『小田和正音楽特番 風のようにうたが流れていた』と題して放送されたので、今回のように次のクリスマスまで放送しないと明言したのは初めてです。小田は完璧主義者として知られていますので、自身がホスト役を務める以上、リスクは徹底的に排除したかったけれど、コロナ禍ではそれが難しかったのでしょう」(芸能記者)
ネットでは《毎年楽しみにしていた番組ですので放送中止は寂しいですね》《小田さんも高齢だもんね。しょうがないと思う。過去の再放送というか、ダイジェストでいいので流してほしいな~》《無観客でもやってほしかった気もするけどね》《初回を再放送して欲しい。この番組の原点を見たいです》など中止を惜しむ声や再放送を望む声があふれた。
公式サイトでは「今年は、新たな番組をお届けすることは出来ませんが、来年、新たな『クリスマスの約束』を、小田さんと一緒にお届けしたいと考えています」とも記載されていた。
今年の“約束”は果たされなさそうだが、来年はきっと果たしてもらいたいものだ。
(柏原廉)