0~1歳の赤ちゃんといえば好奇心が旺盛な一方で、絵本とは何か、どのようにして楽しむものかまでは理解できていません。そのため、近くに絵本があれば口に運んでページをヨレヨレにしてしまったり、ページを引っ張って破いたりしてしまうことも。破壊されずに読書を楽しんでもらいたい場合は、次のような方法を試してみてください。
■破れない絵本を読み聞かせる
赤ちゃんに自由に絵本に触れてもらいたい場合は、0~1歳児向けの布絵本やボードブックを選ぶとよいでしょう。ボードブックは、舐めたり引っ張ったりしても破れにくい厚紙でできている絵本で、赤ちゃんが好奇心の赴くままに自由に手を動かして楽しむことができます。月齢に合った絵本でも、長時間舐め続けるとページがふやけて破れる可能性がありますから、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
■クリアフォルダーにファイリングする
ママが日中に赤ちゃんと同じ場で読みたい本があるときやボードブックではない絵本のときは、本のページをそれぞれ切り離してノート型のクリアフォルダーにファイリングしましょう。クリアフォルダーは、厚手のものを選んでください。赤ちゃんがページを舐めて、インクや破れたページを飲み込むリスクを下げることができますよ。とはいえ、クリアフォルダーに入れた本でも、赤ちゃんがページを取り出してしまう可能性がなくなるわけではありませんから、必ず親の目の届く範囲で赤ちゃんに触れてもらうようにしましょう。
■絵本を赤ちゃんの手の届かない場所で保管する
赤ちゃんの手の届かない場所にボックスを設置し、絵本はその中へ収納するようにしましょう。読み聞かせるときだけボックスを下ろし、赤ちゃんの触りたい・破りたい欲求は折り紙や画用紙など、別の遊びで満たしてあげてください。「絵本を読むのはママと一緒にいる読み聞かせの時間だけ」というルールが浸透すると、ママの不安やストレスを軽減しやすくなります。
この時期の楽しい・うれしい読書経験は、その後の読書意欲につながります。ママも赤ちゃんもストレスなく楽しめるように工夫して、ぜひ日常的に楽しんでくださいね。
(Nao Kiyota)