【30年で激変】栗田貫一 ルパンファンから酷評で「やるのがイヤだった」声優交代当時の意外ホンネ!
「普通のルパン三世って、ものまね的にはやらないので、作品の中で、普通の時間が一番長いんだって知らなかった。普通のルパン三世ってどういうふうにしゃべるか知らないんで、そこは絶対無理だってところから始まった…」
「ものまね王座決定戦」(フジテレビ系)で、「ものまね四天王」と呼ばれお茶の間の人気者になったものまねタレントの栗田貫一が、ルパン三世の声を務めるようになり、早いもので30年の歳月が流れた。長らくルパンの声を担当してきた山田康雄さんが、アニメ映画「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」の製作中に他界したため(1995年3月19日)、ルパンのものまねで有名な栗田に白羽の矢が立ったのだが…。
冒頭のように栗田が当時の苦労を口にしたのは、YouTubeチャンネル「日テレNEWSカルチャー【公式】」(7月3日付)。
さらに、「できもしない僕が、ある意味やらされてるみたいなところがあったんですよね。できもしないのに、やるのがイヤだったんですよ…」と本音も吐露した。
栗田の言葉に関連して、アニメに詳しいベテランのライターはこう振り返る。
「当時、山田さんのように味わいのある演技が栗田には難しく、『ノストラダムス』でもセリフは少なめ…。鑑賞したルパンファンから『これはルパンじゃない!』と酷評を浴びたものです」
ところが、30年という長い歳月の間に、その評価には大きな変化が起きたようだ…。
ネットランキング「gooランキング」が、「声優が代わっても違和感が無かったと思う長寿アニメのキャラクター」ランキングをアンケート調査で発表している。23年のランキングだが、その中身を見てみると…。3位が「名探偵コナン」の毛利小五郎(神谷明→小山力也)。2位が「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけ(矢島晶子→小林由美子)。そして、1位は「ルパン三世」だったのだ。
「いずれ誰かが代わっていかなきゃいけない。“絵”は死なないわけですから」とも口にした栗田だが、その時も今のルパンファンは「これはルパンじゃない!」と異口同音に叫ぶのかもしれない。
(所ひで/YouTubeライター)
