「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏が12月16日放送の「グッとラック!」(TBS系)に生出演し、関係者との“8人会食”で批判を集める菅義偉首相について言及した。
菅首相は14日、全国で新型コロナウイルスの感染拡大が一向に収束しない現状を鑑みて、観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止に踏み切ることを表明。だが、その直後の同日夜には東京・銀座にある高級ステーキ店を訪問し、自民党・二階俊博幹事長を含む8人で会食していたことが分かった。
政府は5人以上での会食は感染拡大のリスクが高まる可能性があると説明してきただけに、今回の8人会食には多くの批判の声が集中。番組で意見を求められたひろゆき氏も「他人事な感じがしますよね。他人事としてコロナウイルスの騒動を見てる気がするんですよ」と菅首相の緊張感の無さを指摘した。
続けて「病院が困ってるとかは、『知り合いが困ってるわけじゃないし』、日本中で重症の人と死者が増えてますっていうのも、『別に俺の知り合いが死んだわけじゃないし』って考えてる人も日本には多いと思うんですよ。その感じに菅さんも変わらないのかなって。表向きには(コロナへの危機感を)言うんだけど、実際問題、自分としては“こうしなきゃいけない”とは思ってないんだろうなぁっていう感じがします」と述べ、発言と行動に矛盾があるような印象を抱いたようだ。
「もちろん、店内ではしっかりと感染対策を意識した行動を取っていたのかもしれませんが、東京都でも新規感染者が600人を超え始めた状況下での菅首相の振る舞いは意識が低いと言わざるを得ません。ネットでも、コロナ禍での菅首相の行動に対して“他人事のように感じる”と指摘したひろゆき氏の見解に共感する声が多く、『率直な感想だね。しかも核心をついている』『自分たちは良くて国民は我慢ですか?』『政治家の覚悟ってこんなもんか』との反応が続出。政府が先月25日より国民に呼びかけてきた“勝負の3週間”が、今月16日でちょうど3週間を迎えましたが、菅首相は一足早く意識が緩んでしまったのでしょうか…」(週刊誌ライター)
今月11日には動画中継サイト「ニコニコ動画」の生番組に登場し、笑顔で「ガースーです」との自己紹介をお披露目して空気の読めなさを露呈した菅首相。今回はさすがに「真摯に反省」と述べていたが、やはり、世間との間に緊張感のズレがあることは否めないのかもしれない。
(木村慎吾)