お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が12月23日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、同じ事務所の後輩であるウエストランドの井口浩之と、河本太にダメ出しする一幕があった。
20日に開催された「M-1グランプリ2020」に大トリの10組目で出場していたウエストランド。お笑いプロダクション・タイタンの期待を背負い、マッチングアプリでの男女の出会いをテーマにしたネタを披露したが、結果は622点で最下位スレスレの8位タイという無惨な結末に終わっていた。
辛口で知られる審査員の上沼恵美子からは「ツッコミ、上手いな。ドンっと響く感じで」と井口のアグレッシブなスタイルを評価されていたが、「最後に花火を上げるのは難しい」と大トリを任されたことへの同情の言葉も寄せられた。
太田は、M-1で存在感を見せることができなかったウエストランドについて、大会数日前のラジオ番組での2人の様子を引き合いに出し、「あの時点でダメだと思った。暗いんだよ、2人。何だよこいつらって思って。全然ダメだったよな」と指摘。また、上沼からの言葉がまるで腫れ物に触れるかのようなソフトなものだった点に関しても、「上沼さんが気を遣ってたもんな。あんな気を遣わせちゃダメだよ。同情だよね、あれ」と語ると、井口もこれに同調し、「もう“怒ってくれ”と思いましたよ」とスタジオでの心境を振り返っていた。
「得点も低く、また、毒舌審査員の上沼からは励ましに近いようなコメントを頂戴していたウエストランド。M-1グランプリでは高得点を記録したコンビに注目が集まるのはもちろん、出来が悪く、審査員からボロカスに批判されたコンビにも同じくスポットが当てられることで、逆に翌年のバラエティ番組などで話題となるケースも多いです。今大会でも、マヂカルラブリーは3年前に受けた上沼からの毒舌コメントを上手くフリに使いながら『どうしても笑わせたい人がいます』と切り出してネタを披露していました。その点でいえば、ウエストランドはいかなる爪痕も残すことができず、上沼の公開説教の恩恵すら受けられずじまいで、最も中途半端な仕事ぶりだったといえるかもしれません。また、ネット上ではボケの河本がマッチングアプリのネタに突入する冒頭で発した『そろそろ不倫をしたい』との掴みの言葉が、好感を得られなかった原因ではないかと推察する声も多く出ています」(テレビ誌ライター)
多くの芸人にとって栄えあるステージであるM-1だが、ウエストランドの初となる決勝での戦いはややほろ苦いものとなってしまったようだ。
(木村慎吾)