歌手でタレントの和田アキ子が1月9日放送のラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)に出演。菅義偉首相が口にしたコロナ禍での今後の展望について物申している。
菅首相は8日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)に出演し、富川悠太アナウンサーからのインタビューに応じていた。質問内容はコロナ禍に関するものが大半となったが、放送を視聴していたという和田は「あの人の言ってることよう分からんわ」と菅首相の答弁を一刀両断。
年始早々、1都3県に1カ月間の緊急事態宣言を発出したことに関する菅首相のコメントに対し、和田は「要するに、『皆さんで頑張って下さい1カ月。そしたら大丈夫です』みたいな言い方なの。私の取り方だけどね」「(富川)アナウンサーが、“もし1カ月経っても改善されない場合はどうされるお考えでしょうか?”と聞くと、菅さんは『そういう仮定の話はできません』って。じゃあどうすんのよ? 1カ月経ったら」などと、その曖昧な表現に不満を漏らしている。
また、こうした状況下にありながら五輪開催に関する可能性を述べた菅首相について、「『まずは2月下旬にアメリカのファイザーから1億2000万人分のワクチンを…』って。いや、だからワクチン打ったからって治るわけじゃない。今年でコロナが解決するってことじゃない」と反論。委員会も集めながら、五輪を「やれる方向でいってます」とした菅首相の発言には、「これは炎上覚悟で言いますけど、今、世界で五輪のことを考えてる国ってありますかね? 世界中でコロナのような気がするんだけど」と疑問を口にした。
「視聴者にとってもモヤモヤが残った菅首相の『報ステ』出演に対し、まさに和田が“いいかげんにせんかい!”と活を入れた形になりました。炎上覚悟で言挙げしたという五輪開催についての和田の私見にも共感する声が多く、ネットでは『さすがだね、アッコさん。もう菅さんは無理です』『まさしくその通り。今はオリンピックどころじゃないでしょ』『和田アキ子大正解! 炎上覚悟なんて全く! もうガースーも尽きたな』『アッコさんの疑問はごもっともです』との声が多く上がっています」(エンタメ誌ライター)
五輪開催は国にとってもアスリートにとっても今年の最重点事項だが、そのためにも「やれる方向」の根拠を示してほしかった、というのが和田を含めた多くの視聴者の感想だったろう。
(木村慎吾)