熊本地震が起きて以降、芸能人たちも次々と被災者支援に参加していますが、こんなときに苦悩するのが、支援してもしなくても「非難される」というネット上での現象。
たとえば、モデルの紗栄子さんは2人の子どもと合わせて500万2000円を義援金として寄付したことをインスタグラムで公表すると、すぐさま「売名行為」「偽善」とバッシングを食らいました。
また、女優の長澤まさみさんもインスタグラムへ投稿した笑顔の写真が「不謹慎」とコメントされ投稿を削除。西内まりやさんはTwitterで応援メッセージや支援情報を連投していたのですが、その中に自撮り写真を投稿していたことで、これまた「不謹慎」だとされて一部を削除する顛末。
こうした「いいことをしても叩かれる」「普通に日常を過ごしていても叩かれる」という状況に、SNSへの投稿を自粛する芸能人も増えています。しかし最近では、こうした状況が一般人にも広がり始めているのだとか。
「震災後すぐに友達が誕生日を迎えたんですが、フェイスブック上でおめでとうコメントのひとつひとつに、『こんなときにすみません‥‥』と返していたのが気の毒でした」(29歳女性)
「震災後の日曜日にデートをしたことを友達にLINEで報告したら、『このタイミングでよくデートできるね』と言われました」(24歳女性)
「食べて応援、ということで熊本料理のお店に行って料理の写真をアップしたら、『自分が楽しんでるだけじゃねーか』と、知らない人に怒られました」(35歳男性)
被災された人々のことを思えば、自粛すべきと言いたい気持ちも理解できるが、だからといって他人を叩くような行為は社会全体を暗くするだけのような‥‥。もう少し気持ちに余裕を持ちたいものですね。