お笑いトリオ・3時のヒロインの福田麻貴が2月4日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に出演し、所属する吉本興業からの待遇に不満を漏らしている。
この日、番組には「M-1グランプリ2020」を制したマヂカルラブリーを始め、見取り図、おいでやすこがといった同大会ファイナリストが揃い踏み。加えて、女芸人のNo.1を決する「THE W 2019」で王者となった3時のヒロインも参戦し、お笑いコンテストを優勝した後の待遇の変化に関する話題へと及んだ。
M-1王者のマヂラブ・野田クリスタルは「もうアレです、グリーン車です」と新幹線の座席がランクアップしたと告白。ダウンタウン・松本人志から「早いね」と異例の出世であることを指摘されると、野田は「早いです。これまで新幹線で会わなかった人らが出揃ってて、みんなが乗った瞬間『ついに来たか』みたいなツラで」とグリーン車への昇格を皮肉を交えながら喜んだ。
すると、3時のヒロインをリーダーとしてまとめ上げる福田が「私たちも(THE Wで)優勝してから年間300本以上テレビ出させていただいてますけど、グリーン車にはなってなくて」と主張。続けて、「吉本って賞レースを優勝したらグリーンになるって聞いてるんですけど、THE Wは女やからナメられてるんですよ」と扱いの差を嘆き、「吉本の悪い男尊女卑、出てもうてる!」と怒りを露わにしていた。
「吉本では所属芸人によって、グリーン車にランクアップするタイミングがそれぞれ異なることでも知られています。ただ、野田クリスタルは2020年夏に『R-1グランプリ』を制すと、年末には国内最大のお笑い大会であるM-1をコンビで優勝。史上初となる『R-1』『M-1』、そして『キングオブコント』の三冠に王手がかかっている状況であり、吉本が社を挙げて全面的なバックアップするのも頷けます。一方、福田が制した『THE W』は創設からまだ3年で、しかも“女性縛り”のルールがあることから、まだまだメジャーな大会にはなり切れていない印象。また、毎度のように大会レベルの低さを指摘されることも多いことから、ネットでは福田のクレームに対し、『いやいや、M-1とTHE Wではコンテストのレベル、優勝の価値があまりに違いすぎるだろ』『悔しいと思うなら、男女関係ないM-1とかR-1でも獲ればいい』『なんでもかんでも男女の差別扱いするのもどうかと思うね』との指摘が飛び交っています。大会のレベルや伝統の差はあるにせよ、年間でとてつもない数のテレビ出演をこなす福田がグリーン車ではないというのは意外な気もしますが…」(テレビ誌ライター)
なお、同じく吉本所属のかまいたちは2017年に「キングオブコント」を優勝後、同社の社長と出会うたびに山内健司が猛烈に「グリーン車ですよね!社長!」と根強い交渉をスタート。相方の濱家隆一は隣で山内の露骨な要請に一歩距離を置いていたところ、山内のみがグリーン車に昇格する不思議な事態になったという。
濱家は「うちの会社は(待遇アップを)言わな変わらへんって聞いたんですけど、ホンマに変わらへん」と嘆き、“言わない損”な環境だと認めていた。
福田はまず根強い交渉に着手するところから始めた方が良さそうだ。
(木村慎吾)