あなたって、最高にステキな人ね──そんな歯の浮くような褒め言葉に、「男性が心を動かすわけがない」と考える女性は多いかもしれません。でも実は、こんな軽い言葉でさえ、褒める効果はかなりあるといわれているのです。
これは、心理学の【仮眠効果】(スリーパー効果)で証明できる法則です。通常、人の褒め言葉は話したすぐ後が一番効果的で、その後は時間が経つにつれて効果がなくなっていくといわれています。
でも、こうした歯の浮くような言葉のように、情報の信ぴょう性があまりない場合は、話したすぐ後は効果が薄くても、時間が経つにつれて説得力が増してきます。
最初のうちは「いい加減な人が適当に言っているだけかもしれない」と思っていた言葉が、時間が経つにつれて信ぴょう性のなさが薄れ、言われた言葉を信じられるようになるのです。
また、褒めるときは、相手の【自我関与度】の高い部分を褒めるのが効果的です。自我関与度の高い部分とは、その人が気にしていることや自信を持っている部分のこと。例えば、ファッションに自信を持っている人ならファッションを、ワインに詳しいと自負している人ならその部分を褒めるということです。
ただし、これはあくまで相手がいわゆる“普通の人”の場合。相手がかなりのお金持ちや超モテ男子の場合は褒められ慣れているので、自我関与度の高い部分を褒めても効果がありません。逆に、相手が「えっ!」と驚くような意外な部分を褒めると効果があります。
「指先がセクシーですね」「後ろ姿がかっこいいですね」「ソフトな声質がステキですね」など、褒めるところはいろいろありますが、どこを褒めるかは相手を観察しながら探っていきましょう。
ちなみに、褒めるタイミングにも気を付けてください。あなたは、次の3パターンのうち、どの褒め方が一番効果的だと思いますか?
1.ずっと褒め続ける
2.褒めた後にけなす
3.けなした後に褒める
正解は、3、1、2の順です。中でも2は、ずっとけなし続けるよりも褒める効果が薄くなります。褒めるなら、まずはちょっとけなしてから。これが一番効果が高いです。
褒め方をちょっと工夫するだけで、あなたのモテ度はかなりアップしますよ。ぜひ試してみてくださいね。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)