2月5日に放送された「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」(テレビ東京)第5話に出演した、女優の佐々木希。
18年9月に長男を出産後から休止していた女優業を2年半ぶりに再開させた形で、佐々木は翌週11日に放送された「にじいろカルテ」(テレビ朝日系)第4話にも出演するなど、ここにきて立て続けにドラマ出演を果たしている。
佐々木といえば、本業はあくまでモデルであり、女優の仕事は苦手、消極的と囁かれてきたが、ここにきてのドラマ連続出演はなぜなのか。
「やはり夫であるお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建さんが原因でしょう。渡部さんは12日発売の『FRIDAY』で、平日の午前中から暇そうに書店で読書する姿をキャッチされていますが、仕事復帰の目途は立っていないようです。そのため佐々木さんは一家の大黒柱として家庭を支えるべく、元々は苦手で敬遠しがちだった女優の仕事にも意欲的にチャレンジしたい思いが生まれたのでは」(芸能誌ライター)
とはいえ佐々木といえば、かつては「棒読み女優」との有り難くない異名も頂戴している。11年に放送された、宮部みゆき原作のスペシャルドラマ「火車」(テレビ朝日系)に出演した際には、物語の鍵を握る重要な役柄を演じながら、台詞が一言もなかったことで話題になったほどである。“女優業”で家族を支えていくには、経験不足を心配する声も聞こえてきそうだ。
ところが先の2つのドラマを見た視聴者からは、「佐々木希、今までで一番良かった。演技力ついてきたのでは?」「佐々木希の演技、吹っ切れててよかったよ!」と評価する声が多いのだ。
雑誌「Pen」2月1日号で、佐々木は女優という仕事について「最悪なことも最高なこともすべてを武器にできる、すごく素敵な職業ですよね」と語り、「辛い経験をした時の感情を引き出すのはエネルギーを使うだろうけど、それも悪くないと思っています」と強い覚悟を口にしている。
「かつて佐々木さんは、台詞にしろ顔の表情にしろ“表現力が乏しい”と言われ、これは技術的な面だけでなく、人生経験の少なさも要因の一つと指摘されていました。昨年は渡部さんが起こした不貞騒動と芸能活動自粛によって辛い思いを経験した佐々木さんですが、そんな“負の人生経験”が糧となって女優として一皮むけたのであれば、“怪我の功名”とも言えそうです」(前出・芸能ライター)
なお、佐々木は4月9日公開予定の映画版「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」にも出演する。渡部のためにも、今後は“バイプレイヤー”ではなく、主演ドラマ・映画での演技にも期待したいところだ。
(石見剣)