ソロのタレントになって、ジャニーズ事務所の後輩と親睦が深まったのは、嵐の相葉雅紀だ。「VS嵐」(フジテレビ系)の後継番組「VS魂」でキャプテンを務め、レギュラーメンバーの後輩の佐藤勝利(Sexy Zone)、藤井流星(ジャニーズWEST)、岸優太(King & Prince)、浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)と接しているからだ。現役大学生で18歳の浮所は、父親が嵐の大野智と同じ40歳。相葉は父親のような感覚に陥ることもあるという。
そんな相葉の父は、千葉県内で母と中華料理店「チャイナハウス 桂花楼」を経営している。ファンの間では聖地として有名。レストランフロアの片隅で、かつては相葉が夕食をとっていた。同じ味を体感できることも、ファンが押し寄せる理由だ。
幼いころ、そのフロアで相葉は父の信じられない行動を目の当たりにしている。
「ザワつく店内に、アルバイトの子の『店長、食い逃げです!』という声が響き渡ったそうです。相葉は初の経験に呆然としていると、走る食い逃げ犯の後を追ってお父さんが猛ダッシュ。追いつくや、背中に膝蹴りを入れたのです。無事に確保。裏に連れていったそうです」(アイドル誌ライター)
両親は20代前半で結婚して、長男の雅紀を授かった。若いころの家族写真に写る父は、リーゼントに細いまゆ毛。相葉は、「この人は怒らせられないな」と思ったという。
そんな父の強烈な一面を垣間見たのは、メンバーの櫻井翔だ。
「大阪で行われた嵐のコンサートに、相葉の両親が駆けつけてくれたことがありました。手土産は、アルコール度数が高いことで知られる沖縄のお酒・泡盛。見ると、2人そろって真っ黒。『どうしたんですか?』と聞くと、『スキューバーダイビングから帰ってきたんだ』。泡盛は、ダイビング先で買ったおみやげだったそうです」(前出・アイドル誌ライター)
別の日のコンサートでは、「差し入れ」の名目で缶ビールを大量に持ってきてくれた。だが、「のど渇いたなぁ」とメンバーより先に飲みはじめたのは、相葉の父。そこへ、本番前にシャワーを浴びた櫻井が戻ってくると、「翔くん、はじめてるよ」と振り向きざまにビールを掲げたという。
“ピュアボーイ”相葉を凌駕する天然すぎるリーゼントパパ。傑作エピソードの雨嵐だ。
(北村ともこ)