普段、何気なく食べているバナナ。でも、昔は種があったのをご存知ですか? 「バナナに種なんて」と想像もつきませんが、どういうことなんでしょう?
日本バナナ輸入組合が運営する『バナナ大学』の「バナナの種の話」によると、バナナを輪切りにすると中心部に小さな黒い点がありますが、実はこれがバナナの種の名残なのだとか。まだバナナが野生のものだった大昔には、種が存在していました。バナナの中に、アズキ粒ほどの大きさの種がぎっしり詰まっていたそうです。
ところで、「今のバナナは種がないのにどうやって育てるの?」と疑問に思うかもしれません。農林水産省のページには、種のないバナナは茎の根っこの脇から出てくる新芽を使って、次の代のバナナを育てると解説されています。まず、新芽の中からよい芽だけを選んで2ヵ月ほど苗を育て、大きな畑に植え替えて育てるのだそう。
次にバナナを食べるときには、その種の名残をチェックしながら、イメージをふくらませて食べてみましょう。