タレントの中居正広が6月5日放送のラジオ番組「中居正広 ON&ON AIR」(ニッポン放送)に出演し、後輩への説教の在り方について持論を述べている。
中居は、リスナーから寄せられたハガキを読み上げるコーナーの中で、「余計なひと言と長い説教ではどちらが苦手ですか?」との質問を選び、「僕が気を付けているのは、自慢、説教、長話っていう」と意識している3つのシチュエーションを挙げた。
若い頃より中居は、自慢と説教、長話が、それを聞かされる側の相手にとって得られるものが何もないと感じていたと回顧。「説教が長いのはもう最悪。聞いてて何も面白くない。申し訳ないけど、小学校の時、学校の偉い人が長い話をしてたんだけども、全く聞いてないもんね。入ってこないっていうか」と長話のデメリットを語り、自慢話については「自慢はユーモアがあればいいんだけど。ユーモアがないものだったら聞いてるほうは全く(身になるものが)ないんだよな」としている。
中居自身もかつては先輩から散々自慢話を聞かされたようで、「『えっ!そうなんですか~!』とは聞くけども。自慢されたこと、今は全く僕の中で残ってないから、若い子に話してもしょうがないんだなぁって」と振り返った。そうした学びから、自らが後輩に接する際に意識することとして、「選択肢、レパートリーをいくつか。こんな方向から、あんな方向から。真上から見てみたら? 斜めから見てみたら? こうなるかもなっていう見方を、っていうのかな」と、様々な角度からのアプローチで話すよう心がけているという。
「30年にわたってSMAPのリーダーを務め上げ、多くの後輩から慕われ続ける中居の説教や長話に関するポリシーが明かされると、ネットでは『深すぎる』『中居さんから説教を受けた後輩は中居さんをさらに好きになりそう』『こんな上司が欲しい』『さすが。これは名言だ。肝に銘じよう』との声が続出。
また、昨年6月放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、ジャニーズ事務所からの退所を発表した手越祐也について、過去にわざわざ彼の楽屋を訪問し、司会進行時のアドバイスを送ったと明かしています。ある日、手越がサッカー番組内で解説者のコメントを『はい、はい、はい、はい!』と単調な相槌で対応しているように感じたという中居。手越には『解説者の話を聞くにあたって、相槌のレパートリーがいくつかあったほうがいいかもしれない』と伝え、長めの『はーい』や音量低めの『はい』など具体的な候補を提案し、トークにメリハリをつけることの必要性を説いたようです。加えて、『俺が言ってることが全部正しいわけじゃないけど、ちょっと頭に入れておいてな』とも付け足し、一つの意見として参考にしてもらうよう配慮したといいます」(テレビ誌ライター)
話は簡潔にまとめ上げ、助言は様々なアングルからの見え方を意識する。ジャニーズ退所後も変わらない人気と人望を誇る中居正広には、それに値するだけの理由があるのだろう。
(木村慎吾)