フジテレビの佐々木恭子アナウンサーが6月13日放送の同局系「ワイドナショー」にアシスタントとして出演し、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志によるステマいじりに困惑するひと幕があった。
番組では、元フジテレビの人気アナで、現在はフリーとして活躍する加藤綾子の結婚発表を伝えるとともに、フジテレビのアナウンサーに対して周囲が抱く羨望やハイステータスのイメージについてトークを繰り広げた。
MCの東野幸治が、この日にゲスト出演した元読売テレビアナウンサーの川田裕美に対し、「読売テレビのアナウンサーからすると、東京のフジテレビのアナウンサーって違うんですか?」と質問。これに川田は「雲の上です」と格上であることを表現すると、松本が「読売テレビのアナウンサーでは、ステマはできないもんね」と、世間を騒がせたフジの女子アナらによるステマ疑惑をイジる展開に。
突如、後輩らの騒動を蒸し返された格好の佐々木アナは慌てて「該当者は本当に反省していますが、ステマではありません」と説明。「ステマに当たらない」と発表したフジテレビの意向に沿った釈明を行い、松本は笑いつつも「ピリッとさせてすみません」と謝罪したのだった。
フジテレビは4月、一部の女子アナらが無料サービスを受けることを対価として、それぞれのSNSアカウントにて美容室の宣伝、すなわちステルスマーケティングを行ったのではないかとの疑惑を報じられていた。その後、同局は該当者に聞き込み調査を実施したと発表。弁護士の見解を踏まえた上で、「ステルスマーケティングにはあたらないと考えております」とする一方、5月28日にはヒアリング調査を進める中で、「社員就業規則に抵触する行為が認められました」とも説明していた。
「フジテレビにとっては耳が痛いネタを松本からイジられ、即座に該当者アナらの反省を強調しつつ、『ステマではありません』と釈明した佐々木アナ。同局の人間からすると、慎重な対応が求められる局面となりましたが、多方面に角が立たぬよう冷静に事態を説明したと言えます。ただ、この佐々木アナの弁解について、ネット上では違和感を覚えたとする声も多く、『あれがステマじゃないなら何がステマの定義なのか』『ステマじゃなければ該当者は一体何を反省しているの?』『“あれはステマにあたらない”じゃなくて“こういう理由でステマにあたらない”という具体的理由が知りたいんですけどね』との指摘が続出。フジテレビとしては、女子アナらが金品を受け取っていたわけではなく、本来有料のサービスを無料にしてもらっていた点が、ステマに該当しない理由と考えているのでしょうが、ギリギリかつグレーな解釈ともいえます。また、ステマではないとはいえ、社員の就業規則には抵触していたことは認めていることから、佐々木アナの説明は“就業規則の違反により世間に誤解と騒動をもたらしたことを反省している”というものだったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
いずれにせよ、松本のツッコミはフジテレビ関係者には冷や汗レベルで、絶対に笑ってはいけないネタだったといえそうだ。
(木村慎吾)