フリーアナウンサーの大島由香里が6月13日放送の「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)に出演し、今夏に開催される予定の東京五輪について複雑な心境を漏らしている。
7月23日の開幕まで残り40日を切った東京五輪。コロナ禍における開催となり、その是非に関しては様々な声があるが、大島は「開催されるんだなぁって思う一方で、私の娘、4歳なんですけど。保育園に通わせていて、保育園のイベントがことごとく中止になってるんですよ」と、運動会や料理イベントなど保育園でもあらゆる場面で我慢を強いられている状況だと語った。
また、「ずっと練習していたダンスを保護者の前で発表できなくて泣いたりしている子もいる」と説明。幼い子供ですら何かと自粛を求められる日々の中、「なんで五輪は開催されるのって聞かれた時に、ちゃんとした説明ができない状況がずっと続いているなっていうふうに思ってるんですね」と五輪開催の正当性を理論的に伝えることが難しいという。
「別に五輪のために私たちは生活の自粛とか我慢をしているわけではない」と表現する大島。改めて、開催が強行される予定となっている五輪について「本当になんて説明したらいいんだろうっていうのがわからないですよね、子供への説明というのが」と語り、4歳の子供から寄せられる素朴な疑問に対する答えに困っているようだ。
「大きな経済効果が見込まれる五輪の開催と、保育園のイベントとでは事情が異なるものの『子供ですら我慢しているのになぜ大人は?』と疑問を投げかけた大島。SNSやネットではこの見解に対し、『これは親として心苦しいですよね』『ホントそれ。コロナ収束のための自粛はわかるけど、五輪開催のための自粛は意味わからないし、子供たちへの説明がつかない』と共感する声はありますが、4歳の子供による質問としては“鋭すぎる”として、『4歳の子がそんな質問しますかね?』『保育園児がずいぶん都合の良い質問してくれるもんだね』『“わたしのダンス会はダメなのにオリンピックはやるの?”なんて言い出す4歳の女の子がいたらむしろビビるわ。自分の娘をスピーカーにするな』『これは嘘くさい』とのツッコミも寄せられました。多感な子供からの切れ味抜群な質問が実際にあったのかもしれませんが、大島が五輪開催への違和感を表明するのに“子供を使った”と解釈した人が多かったようです」(テレビ誌ライター)
実際に質問されたとおりではなく、大島が解釈した言葉に置き換えた可能性もあるが、いずれにせよ、保育園のイベントも五輪も、誰もが心置きなく楽しめる日々が一刻も早く戻ってきてくれることを祈るしかない。
(木村慎吾)