俳優の谷原章介が6月23日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、五輪会場での酒類販売をめぐる問題に言及した。
東京五輪組織委員会は当初、時間帯などの制限を設けた上で、観客への酒類販売を認める方向で検討していたものの、多くの反発もあって断念。会場ではアルコールの販売を見送る方向で話し合いが進んでいるという。
これに関し、谷原は「選手にとっては、出場して観客がいる時点で、モチベーションって、お酒を売る売らないってあまり関係ないですかね?」と問いかけると、「ルールに則して人数制限だったりだとか、時間帯の制限を加えても、お酒は僕ら楽しめているわけですから。五輪の会場の中でも同じように、なんか五輪だからお酒ダメだっていうのはちょっとヒステリックかなと思う面もあるんですけど、あれだけの大人数で大会場でコントロールが効かないというのもわかりますので」と語った。
一方、東京都では緊急事態宣言が解除された6月21日以降も、一定の要件を満たしていない飲食店については酒類販売を停止する要請を出している。
「谷原は、人数や時間といった制限がありつつ、一般人もお酒を飲むことが許されていると指摘し、五輪会場ではダメだとすることを疑問視しました。しかし、ネット上で噴出する不満の声は、これまで感染拡大の主な原因の一つだとされてきた飲食店経営者によるものが多く、谷原の見解には『いやいや、飲食店経営者からすれば「なんで?」って言いたいのでは。「騒ぐな、喋るな、はよ帰れ」って指導されて、五輪は「安心安全」はよくわからない』『お酒を出す飲食店がどれだけ苦しい思いをしてきたことか』などといった反論が集まっています。一方、『五輪会場は飲食店じゃないからいいんじゃないの』『日本全国で酒類販売はされてるし、コンビニでも自販機でも買える。飲食店でも時間制限をお願いしてるが売ってる。だからヒステリックじゃないかと言ってるんでしょう』と谷原の考えに同調するものも散見。
様々な反響がありますが、やはり4年に1度のスポーツイベントと酒類販売の組み合わせは気の緩みや大騒ぎにつながる可能性が高く、そうした悪しき盛り上がりを懸念する人は多いようです」(テレビ誌ライター)
さまざまな声が噴出している五輪会場における酒類販売問題。そもそも同大会の開催自体に嫌悪感を抱く層や、苦しい制限に悩まされてきた飲食店界隈の人々からすると、観客の有無を含めた五輪での規制緩和はどうしても反対したくなる思いもあるのだろう。
いずれにせよ、観客一人一人が観戦マナーを守り抜き、文字通り「安心・安全」な大会となることを祈りたいところだ。
(木村慎吾)